She is my sweetheart...－2－ (ページ35)

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紫耀が仕事に行って、家で1人になった

この前と家の雰囲気はあんまり変わってないけど、

昨日紫耀が家に帰って来てからすぐに入って行った、

紫耀の部屋が気になる

紫耀が作ってくれていた夜ご飯を食べた後に、

こっそり中に入ってみると―――

部屋は広いのに、本棚と机しかなかった

本棚の本を見てみると――

『病と闘うには』

とか、

『気持ちを抑えて楽に過ごそう』

とか、どれも全部健康に関する本だった

紫耀らしくない…

でも、紫耀なりに病気と向き合っているんだ…

自然と涙がこぼれてしまった

部屋を出ようとしたら、視界の中に1つの箱があった

机の上に置いてあった箱の中身が、どうしても気になって

ちろっと見てみると――――

「っゆ、指輪…！？」

とてもキラキラした、しかも女物の指輪が入っていて

心臓の鼓動が鳴りやまなかった

すぐに部屋を出て、水を飲んだけど落ち着かなくて

バルコニーに出て夜景を眺めていたら、突然誰かの声がした

勇太「…Aちゃん？」

隣の部屋のバルコニーから勇太が私に声をかけていた

「あっ、お久しぶりです…」

会うのが久しぶりで変なテンションで返事をしたら

勇太はへへっと笑った

勇太「そうだね、だいぶ久しぶり
全然見なかったから心配してたよ～」

…あ、そうだ

廉の家でしばらく暮らしてたんだった…

今は紫耀の家で過ごしていることが普通のように感じていたけど

これも1週間限り

廉は治ったかな……

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