She is my sweetheart...－2－ (ページ3)

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雷翔「荷物運んでる途中なんか？」

雷翔さんは紫耀の様子を窺うようにして聞いた

紫耀はコクッとうなずいた

雷翔「ほんなら、俺も手伝ってええ？」

紫耀の息が一瞬止まった気がした

紫耀「…っ、いいよ」

紫耀は、何かを押し殺すように言った

雷翔さんはニコッと笑った

雷翔「大丈夫やって、邪魔はせえへんから」

雷翔さんにも手伝ってもらうなんて

自分が恵まれすぎてて怖くなってくる

紫耀「廉は、これ運んで」

紫耀が、トランクに積んである段ボールひと箱を渡した

雷翔さんは少しつらそうな表情をしていた

雷翔「ちょっと、重くない！？」

そう言うと、箱をゆっくり地面に置いた

そして、箱の中身を確認してほしそうな目で見つめてくる

箱を開けて、中身を確認すると、ただの洋服だった

紫耀「服じゃん」

雷翔「服やな」

「服だね」

謎の沈黙が流れた

雷翔さんがただ服が入ってるだけなのに重たいって言っていたことで

ちょっと紫耀がバカにしかけてるところだった

雷翔「なっ何や、服かいっ！
そんなもんやったら簡単に持てるわ」

雷翔さんは、もう一回その箱を持ち上げる

でも、すぐにつらそうな表情に変わる

「雷翔さん、あのー、
一緒に持ちましょうか？」

すると、雷翔さんの目がキラッキラになった

雷翔「いいん！？
ありがとう！」

雷翔さんが手伝ってくれてるんだから

その言葉こっちが言いたいんだけど

紫耀がとんでもなく怒っているってことには気づかなかった