子育て始めました。

6話。 ページ7

Aはその日から俺の家に住み着いた。大

抵なにもせずにゴロゴロしてることが多い。そ

う言えば母親は逮捕される事が決まったらし

い。今度Aの家に行って教科書等を取っ

てくるつもりだ。



俺の母親は凄くAを可愛がっていて事件

を聞いたあととても気に掛けていてしばらくは

冷静に話しを聞いてもらえない状況だった。


「A、俺は今から仕事行ってくるからあんまり外出ちゃダメだよ。あとガスは気を付けてね。」

ｺｸﾘと頷くA。

貴「ひーくんいってらっしゃい。」

玄関まで見送りにきてくれるAの頭を撫

でてから仕事に向かった。



今日はおしゃべやの収録がある。

崎山「おはよーございます。」

あ、つばさが入ってきた。

「おはよー」

崎山「なんかありました？」

「？何で？」

崎山「いや、今日もっくん妙に元気だから。」

「あーちょっとね、この前いろいろあって今家に癒しがいるからかな」

崎山「え、ペットでも飼い始めたんですか？」

「ウーン、ちょっと違う。」

崎山「えー、教えてくださいよ！」

「やだ(笑)」

崎山「教えてくれないならもっくんち押し掛けますよ(笑)」

「それもやだ。」

とか言ってるうちに収録時間になったのでこの

話しは終わりになり収録が終わるとお互いにス

ケジュールがあったのでつばさとは別れてその

日の仕事に向かった。

一日が終わって帰宅。

「ただいまー」

ﾄﾃﾄﾃと走ってくる音が聞こえたかと思うと、

貴「ひーくんおかえり!」

Aが飛び付いてくる。
「Aただいま、いい子にしてた？」

ん。とAが頷く。

「えらいね。」

頭を撫でてあげるとAの口角が少しだけ

上がる。Aがうれしがってるときのサイン。

Aは基本無口で無表情だから慣れてない

と感情の見極めは難しいけど仲良くなると少し

づつ笑ったりしてくれるようになる。

「ごはん食べよっか？」

貴「食べる。」

他愛もない会話をしてる時間が最近の俺の癒

し。Aはあまり自分の要求を伝えない。

わがままを言わないからそこもついつい構いた

くなる原因だと思う。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

突然インターホンが鳴った。荷物でも注文して

たっけ？インターホンの通話ボタンを開いたら、









満面の笑みのつばさが立っていた。しかも後ろ

にも人がいる。

崎山「入れてくださーい！」

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