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さっき、真っ青な空の下で見た光景を。
満開の桜の下で、櫻井先生が話してくれた想いを。
私の知らない大野先生のTo-Beが叶ったこの日を。
私は、一生忘れない。
…って、胸いっぱいで帰る。
と、思ってたのに。
雅「あー、もう腹減って死にそうっ」
和「死んだらいいんじゃないの」
翔「お絵かき教師も喜ぶだろ」
潤「いや、絶対『うっせーから来んな』って言う(笑)」
雅「ちょっと勝手に殺さないでっ」
和「まーくんが死にたいって言ったんでしょ」
雅「死にたいとは言ってない、死にそうって言ったのっ」
和「同じでしょ」
雅「違うっ」
翔「同じだろ」
雅「もぉっ!!!」
潤「弱ぇ(爆笑)」
美雪・奈緒・まり・A「「「「…………」」」」
さっきまで、お墓の前であんなに切なくて綺麗な時間を過ごしていたとは思えない。
罰当たり極まりない会話で、ぎゃーぎゃー言い合う男4人(なのに全員狂おしいほどのイケメン)。
しかも、「まりちゃんと俺の出逢いの場所だからっ」って雅紀さんに連れて来られたファミレスは、8人で座れる席が全部埋まってて。
4人掛けのボックス席を隣同士で使ってくださいって言われたら、男4人はなんの躊躇もなく4人で片方のボックス席に座った。
…いや普通、カップル2組づつとかじゃないですか？
奈緒「…ずっとあんな感じだったんですか？」
まり「うん。初めて来た時から…」
美雪「よく仲良くなれたね」
まり「4人一緒の時は、無理でした(笑)」
最近までここでバイトをしてたらしいまりさんが、思い出したように苦笑する。
奈緒「私だったら絶対近づかない」
「遠目に見てる分には、目の保養になりますけどね(笑)」
向かい側に座る杉崎先生とまりさんの背後で、もうすでに注文を済ませてる男席を眺めながら、奈緒ちゃん先輩と肩を竦めて笑い合う。
彼女そっちのけで男同士の会話に夢中とか、どれだけ仲良しなんでしょうか。
……好きだけど(結局それ)。
和「っていうかまーくん号泣しすぎて声枯れてない？」
雅「うん、ちょっと喉痛い」
潤「ボーカルがプライベートで喉潰してどうすんだよ(笑)」
翔「幼稚園児みたいにびーびー泣きやがって」
雅「だって潤と奈緒ちゃんがあんなこと言うから」
潤「俺らのせいにすんな(笑)」
雅「あ…なんか思い出したらまた…」
翔・和・潤「「「…めんどくせー」」」
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作者名：あげは
| 作成日時：2016年7月6日 1時
