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S e v e n t y. S e v e n. ページ34

.







真司郎に、会いたくなって



電話を掛けようとした






だけど、








「…しんちゃん、」






ようやく、涙は止まり始めて、


罪悪感と、寂しさが溢れて







「…帰りたく、ないな」









そう思って、訪れる場所は、





一つしか思い当たらなかった









.









ピンポ-ン






何度か訪れたことのある、綺麗なマンション







ドアから、見透かしたように出てきたのは









西「…やっぱきたのね」









「ん…」








その変わらない顔を見て、安堵して泣いてしまう自分がいる








西「ほら、泣かないの



ね、おいで」






優しく抱き締めて、頭を優しく撫でてくれた





中に入るように促して、ソファに座らされて









ごめんね、今日は




隆弘の言葉が欲しい






ただ、真司郎がいないことも




忘れられるよってことも







確かめたくて






.







ただ、話を聞いてくれた






泣いてる私を和ませるように、少しふざけてくれたりもして









西「大丈夫、大丈夫だよ




泣くなんて、らしくないよ




お前は、弱みなんて、見せたくないんじゃなかった?」





そう言って、両頬に触れて、優しく笑う





しんちゃんがいない今、溺れられるのは




隆弘しかいなくて







「たかひろなら、いいと思った」









西「…俺はよくないの




だって、好きなんだよ、



Aは純粋に、俺を頼ってくれたのかもしれないけど、




俺は、







利用されてでも、奪いに行きたいんだよ」









「…う、ぅっ、ごめんっ…」








私は、どれだけの人を、苦しめれば気が済むんだろう


こんなに、想ってくれているのに







西「あー、もお泣くなよ…」






優しく涙を拭う隆弘にまでも、罪悪感を覚えて







「優しく、しないでよ、っう…」









西「…A、こっち見て」







「ん、なに、…んっ」









振り向いた瞬間、息をする暇も無いほどのキスが降ってくる









西「綺麗にしてあげる」









そう言って、私の服を一枚一枚剥ぎ取って、







身体中にキスを浴びせた








西「寂しそうな顔しないで




…俺がいるよ」









フォン







しんちゃんAー



しんちゃんもうちょっとで帰れそうやで








そんな真司郎からのメッセージを、






私は初めて、








無視した

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サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» いつもありがとう( ; ; )作り直しごめんね( ; ; ) (2018年2月22日 21時) (レス) id: 393abd6c01 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - お久しぶりです。久しぶりに最初からストーリーをよみなおしてみるとたまりませんね。 (2018年2月22日 21時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サ エ ク ン ! ! | 作成日時:2018年2月22日 20時

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