T h i r t y. T h r e e. ページ36
與「多分、帰るの明日になっちゃうから、先寝ててや」
そうしんちゃんは私に告げて、みんなと飲みに行った。
どんな会話をするのか、少し気になってしまう
あと、普通に寂しい。
…っていうか1人か
どうしよ
「あ、みさこ！今日空いてる？？」
宇「ごめん、今日打ち合わせ兼飲み会…
ちょっとまじでなに、貴重な2人で飲みなのに」
「そっか〜
ふふ(笑)また今度行こうね」
宇「うん、絶対ね！」
そう言ってソロの方のマネさんの方へ駆けて行ってしまった。
あーーー…
よし、1人で飲みにいこ
向かったのは独り身だったとき、よく通っていたバー。
ｶﾗﾝｺﾛﾝ
ﾏｽﾀ-「いらっしゃい…ってAちゃん、久しぶりだね？」
「こんばんは〜。今日暇だったので(笑)」
ﾏｽﾀ-「ゆっくりしてってね。はい、これお気に入りだったよね？
おじさんの奢り。」
「ええっ、ありがとう。いただきます。」
そう言って直ぐに出てきたのは、
コバルトブルーとホワイトが綺麗に層になっているカクテル。
まだ覚えていてくれたと思うと、嬉しくなる。
一口飲むと、懐かしい味。
若かった頃を思い出す。
それこそ、しんちゃんと出会う前…
今は、こんなに汚れてしまった
小さい頃から、人によく好かれた
でもその好かれる、はいつしか堕ちるに変わっていた
自分でも分かる、人を堕とす感覚
まるでチョコレートのような毒で、恍惚していく
怖くて仕方がなかった
「おじさん、もう一杯」
何も言わず、もう一つのグラスが滑るように出てくる
1人で物思いに耽っていると、気づけば 2時間もの時が経っていた
時間を経て、きっと酷い顔をしている
急に恥ずかしくなって、化粧室に向かう
「あっ」
ﾌﾗ
自分の思っている以上に酔っていて、
足元がふらついて、
後ろに倒れそうになる
？「…っと、大丈夫でしたか？」
ﾄﾞｸﾝ
胸が
大きく波打った
その声は、余りにも似ていた
何年も経っているのに、
頭から消えない
あの人の声
肩を後ろから支えられて
後ろを振り返ることができない
違うかもしれない
妙な自信と
感覚に
支配されて、動けなかった
波打つ鼓動を抑え
ゆっくり振り向く
でも、呆気なく
後ろにいるそれはその名前を呼んだ
『 A、ちゃん？ 』
T h i r t y. F o u r.→←T h i r t y. T w o. N i s s y.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 278人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｻ ｴ ｸ ﾝ ! !(プロフ) - のぞみさん» こちらこそありがとうございます！！ (2018年1月19日 22時) (
レス) id: bc77d3c9ee (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - こんばんわ。夜も更新ぁりがとぅございます。たのしみに待ってました。 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
ｻ ｴ ｸ ﾝ ! !(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！いいえー！コメントうれしいです (2018年1月19日 17時) (レス) id: bc77d3c9ee (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - ぉはょぅございます。朝から更新ぁりがとぅございます。先走りしてしまってすいません。毎日読むのがたのしみで更新されてるとめっちゃ嬉しいです (2018年1月19日 8時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
ｻ ｴ ｸ ﾝ ! !(プロフ) - のぞみさん» 話が進んでいくうちにやるのでおまちを~！ (2018年1月19日 6時) (レス) id: 635f9312fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｻ ｴ ｸ ﾝ ! ! | 作成日時：2018年1月10日 0時
