Be mine …

T w e n t y. N i n e. A t a e ページ32

今日の仕事は午後からだから、起きたのは9時





朝起きると、Aの姿は無かった






寝起きで重い足取りでリビングへ向かうと





「おはよ、ご飯できてるよ」





そう言っていつも通りに戻っているAがいた




與「お、元気になっとる



エライエライ〜」



「む、ガキ扱いか、やめい」




與「お前ちっこいからガキとおんなじやろ」



「なんじゃてー」


與「あー、怒んないほうがええで。


ぶちゃいく。」


「しんちゃんもぶちゃいくですよーだ」



台所に立つAの元に行って、少しふざけて頭を撫でる



そう言うと、顔を膨らませてわざとらしく怒る




いつも通りだ




俺も、こいつも、お互いの前では素でいられる



例え、昨日のようなことがあっても





與「…ん？」




俺が一昨日の夜に付けたキスマーク。



その横に薄っすらと残るもう１つのキスマークがある。




ふーん。



與「なぁ、A〜」





後ろからAを抱き寄せる



與「ここ。」



キスマークがある鎖骨をトントンと指でつつく。




與「誰に付けられたん？



もう跡無くなりかけとるし、日高じゃないやろ？」






少し黙って、後ろを振り返って、



表情１つ変えず答えた



「しゅーうーた。」




そう言って悪戯に口角を上げる。





與「あー、あの時か



昨日の撮影終わった時やねんな？」



「よくわかるね、ストーカー？」



與「ちゃうわ。




でも、お前もようされんなあ




少しは拒んだほうがええと思うで？」




Aの頰を軽く引っ張りながら言うと、



いひゃいいひゃい、と言う



うーん、かわええな




「…本当はこの状況楽しんでるくせに(笑)」




與「バレとる？


おもしろいやん、お前が他の男のとこでとか




…むかつく




虫唾が走るくらい腹がたつけど、



楽しくてしょうがないねん、





お前どうせ俺から離れられんやろ？」





そう言って俺も負けじと妖しく笑った




「ふふ、そうだね



離れられないよ？




堕とされても結局帰ってきちゃう




死ぬほど真司郎のが気持ちいいし、




私の素出せるのてめーだけだし」





そう言って無邪気に、妖しく笑って




俺の方に向き直る





與「てめーってなんなん〜



生意気やな〜、ほんと



俺年上やねんで？





あと、まじで帰ってこなかったら泣く」



俺の頰をつねって


顔をむすっとさせる



その可愛い顔で君はまた言う





「わかってるくせに」

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