Be mine …

T h r e e. A t a e ページ4

最近。いや昔から。





君のことになると余裕がなくなるのは。









君と出会った時、胸が高鳴ったこと。


告白したこと。


2回も振られたこと。


OKしてもらえたこと。






君は綺麗だから。
その姿が、その優しさが、その美しさが、人を魅了させることを君は知らない



中毒のような君に、今日も誰かが恋に堕ちる音が聞こえるようで。






離れて言って欲しくなくて。


今でも余裕なんてない。






「おいしかったね。」





なんて言いながら、お皿を洗う姿も、全部が愛おしくて。





情けないくらい夢中で、情けないくらい惚れている。





びっくりするくらい妖艶で
びっくりするくらい綺麗で
びっくりするくらい可愛くて
びっくりするくらい優しくて
びっくりするくらいポーカーフェイス。









「しんちゃん！いこ！」




與「おん。行こか！車先乗っててや。」




「うん！」




君が俺の名前を呼ぶ度に頬が思わず緩むのがわかるから。

嬉しくて思わずニヤついてしまって。



與「…こんな顔Aに見られるなんてダサいことしたくないねんw」ﾎﾞｿｯ




そう俺の先を駆けていく君の背中に呟いた。




緩みきった頰を叩き直して、車に乗り込んだ。
ニコニコしながらiPhoneをいじるA。


LINEやろか？



與「遅れてごめん〜。何見とん？」


「えっ、あ、うん！えと、内緒！」ﾊﾞｯ


與「え、なに？w」


「なな、なんでもないよ？」




顔真っ赤にしながら話しといて、何もないはないやろ。


ん？



…ちょ、おま、そういうこと…





與「A。」






「…だーめ。へへっ」





車が信号で止まった時。



俺がつい欲に負けて、その唇に口づけしようとすると、








細い指で、俺の唇に触れて、




悪戯に笑ったこと。




君がさっき隠したiPhoneの画面に映っていたのが、





俺の写真だったことも。






君のぜんぶが。




俺を、今日も戻れない恋に、堕としていく。







もうきっと、やめられない恋に、何度でも。

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