５４：私の予想と彼の過去 ページ4
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ソラはお姉さんに彼氏さんがいるということを教えてくれた時 別の人を応援していた と言っていた。その、別の人って………ウォヌ先輩がずっと想い続けてる人って、ひょっとしたら……。
『 どうしたの、A？大丈夫？』
急に黙り込んだ私を見て、ソラが心配そうに顔を覗き込んでくる。パッと顔を上げて、2人を見据える。もしかして… と切り出した私の声は、相変わらず酷い上に、震えていた。
「 ……先輩の好きな人って、まさか…ソラのお姉さん……なの…？」
私の言葉に、目の前の2人が目を見開いた。驚きやら意外やら、様々な感情がその表情には込められていた。
「 …先輩の恋が叶わないのは、ソラのお姉さんが、もう既にジョンハンさんと付き合ってしまってるから……？」
2人の反応を見て、私は自分の予想に間違いはないだろうと、確信していた。それでも質問を重ねた私を、2人は咎めなかった。
W - ……言葉は、簡単になんて伝えられないし、伝えちゃダメなんだよ-
W - ………ある人がね、言ってたんだ。金木犀に出会ってから、秋が好きになったって -
フラッシュバックする、先輩の切ない表情。……そっか、あれらの言葉は好きな人……ソラのお姉さんを想ってのものだったんだ。
きっと先輩は、好きだけど、その気持ちをなかなか相手に伝えられなかった何かがあったんだろう。
当時の先輩が今の私のように苦しんでいたのかと思うと、自分のことでもないのに胸が締め付けられる。
- ……まあでも、ウォヌオッパのこと好きになるのはオススメしないよ -
ソラの寂しそうな横顔と共に思い出した、その言葉。
「 …ソラが、先輩のこと好きになるのはオススメしないって…そう言ったのは、……先輩はずっと、好きな人がいたから…？」
私の問いを、ソラはどこか吹っ切れたように そう と認めた。
『 …好きな人がいる人を好きになるって、きっと、辛いだけでしょ？…そんな思い、Aにしてほしくなかった 』
そう溢したソラは、ぽつりぽつりと、先輩のことを教えてくれた。彼女の隣に座るミンギュくんは、それを止めたりはせず、複雑な面持ちで俯いていた。
『 ウォヌオッパはね、オンニのこと、ほんとに好きだったの。オンニからオッパの話聞くだけで、それがわかっちゃうぐらい 』
淡々と話をするソラ。先輩が誰かを想っている話なんて、ほんとは聞きたくない。…だけど、彼の過去を知りたいという気持ちの方が、私の中では大きかったんだ。
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アオコ(プロフ) - ハローさん» お返事遅くなってしまいほんとうに申し訳ないです…！コメントありがとうございます！これからもよろしくお願い致します…！！！！ (2020年11月21日 1時) (
レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハロー - 続き楽しみにしてます (2020年11月14日 22時) (レス) id: 5db7b589d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2020年10月18日 18時
