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僕はたまにしかAヒョンの作業室に来ないけど、いつ来てもこの冷蔵庫には飲み物が詰め込まれている。
ジュースやエナジードリンクはともかく、Aヒョンの飲みそうにないアメリカーノが列を成してるところを見れば、まあいつもの人達の仕業だろう。
「ヒョンは何か飲みますか？」
「いいや。ディノ、好きなの何本でも持って行っていいよ」
「いえ、一本で良いです」
「遠慮しなくても良いのに、それホシとウォヌが置いてったやつだし」
「そうだと思いました」
「オレが飲まなくてもあの人たちが勝手に飲んでいくから良いんだけどさぁ」
二人を思い出したんだろう。
Aヒョンが小さく声に出して笑い、背もたれに肘を着いた。
テーブルを挟んで向かい側にある一人掛けのソファに座って、スポーツドリンクの蓋を開ける。
何故かプロテインドリンクが入っていて手を伸ばしかけたけど、練習後でくたくたな身体にはこれくらいがちょうどいい。
ペットボトルを開け一息で半分飲み込むと、糖分が頭に回ってくる。
そういえば、ヒョンに聞かなきゃいけない事があるんだった。
「ねえねえ、ヒョン」
「ん？」
「クプスヒョンが最近落ち込んでるのって何でですか？」
二週間ほど前、……いやもう少し前だろうか。
その辺りから、クプスヒョンの顔は日に日に険しくなっていく。
実際、つい数時間前にも見掛けたけど、昨日より眉間の皺は深くなっているように見えた。
僕だけがそう思う訳じゃない、みんな言っている。
宿舎や練習室にいないと思えば、副社長の部屋に籠って何やら真剣な話をしているようだ。
ヒョンがそこに居て真面目な顔をしているという事は、つまりこのグループの方針に関してだろう。
クプスヒョンは何も言わない。
同じ年のジョンハニヒョンやシュアヒョンに相談している様子もないし、ウジヒョンも何に悩んでいるのか知らないらしい。
そんなウジヒョンに「ほっといてやれ」と言われたのは同室のミンギュヒョンだ。
それ以上はさすがのヒョンも掘り下げることはできなかったみたい。
年下勢ばかりで緊急会議を開いたとき「じゃあAヒョンはどう？」と言ったのはソクミニヒョンだった。
スングァニヒョンやミョンホヒョンはなんだか乗り気じゃなかったけど、最終的に追求心に負けてしまったらしい。
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せの(プロフ) - ありさん» ぜひぜひ！ありがとうございます！頑張ります。 (2019年7月15日 9時) (
レス) id: 350915b2b6 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - お返事ありがとうございます！二次元にあまり詳しくないものである程度予習をしてから読ませて頂きます！ついに最終章といったところですね！頑張って下さい！！ (2019年7月12日 15時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ありさん» ありがとうございます！二次元の方から来たのでご期待に添えるか解りませんがプロフの方にURL張りました。お暇なときにどうぞ (2019年7月10日 19時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 今までに無いタイプのお話にリアルな描写がとても好きです!どんな結末を迎えるのか楽しみにしています(’-’*)因みにせのさんのTwitterやホームページはありませんか？(あまりに好きすぎて他のお話があれば読んでみたいのですが...) (2019年7月10日 14時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - あずささん» ありがとうございます！頑張りますね (2019年7月9日 8時) (レス) id: cda4c47062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月23日 0時
