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そういえば廊下にケータリングが出てたっけ。
オレに向かって「何かいる？」と聞いてくる声に首を振ると、そのままAが控室から出ていく。
「ねえ、ボノナ」
扉が閉まったのを確認してスングァニがオレににじり寄り、ソファの隣に腰を下ろした。
前のめりになってオレを覗き込み、少しだけ口を尖らせて険しい顔をする。
「ヒョン、最近おかしくない？」
「どのヒョンが？」
「……今の流れでどうしてAヒョン以外の話になると思うの？」
「A？なんで」
「うーん、やけに物憂げと言うか……」
「元々そんなに明るい方じゃないじゃん。出会った時の方が今よりずっと静かだったし」
「そうだけど、それにしたってここ最近のヒョンは大人しすぎる」
「肩と背中痛めたからじゃなくて？」
「ううん、その前からちょっとずつ変なんだよ」
スングァニが「また会社の偉い人から何か言われたのかな」と、さも自分の事のように落ち込んだ顔で呟いた。
確かに、Aが落ち込む事と言えば作業した曲の処遇についてがほとんどだ。
それすら年下のオレ達には、出来るだけ見せないように心掛けてはいるらしい。
実際は隠しきれてはないけど。
それ以外でAが落ち込むこと……
うーん、よく考えてみるとあまり思いつかない。
そういう事以外で気分が揺らぐところを見た事が無い気がする。それも変な話だな。
表面的なAの性格を形容するとき「落ち着きがある」「慎み深い」「許容範囲が広い」なんて言われることが多い。
別にそれを否定する訳じゃない。その通りだと思う。
始めて会った時からもう既に、凪いだ海のようにAは穏やかだったからだ。
「スングァニは何を見てそう思ったの？」
「うーん、雰囲気？」
「……それだけ？」
「そうだよ、だってAヒョンは問い質したところで絶対口を割らない人でしょ」
「うん」
「ずっと見てると『あれ？』って思う時があるんだよ。それ自体は前からあったけど、最近はすごく増えてる」
「そんなのあった？」
「うん。ミョンホヒョンと話してたんだけど、ヒョンもちょっとそう感じてたらしくて」
「オレはあんまり感じないけど」
半信半疑な目線をスングァニに向けると呆れたように膝を叩かれる。
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せの(プロフ) - ありさん» ぜひぜひ！ありがとうございます！頑張ります。 (2019年7月15日 9時) (
レス) id: 350915b2b6 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - お返事ありがとうございます！二次元にあまり詳しくないものである程度予習をしてから読ませて頂きます！ついに最終章といったところですね！頑張って下さい！！ (2019年7月12日 15時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ありさん» ありがとうございます！二次元の方から来たのでご期待に添えるか解りませんがプロフの方にURL張りました。お暇なときにどうぞ (2019年7月10日 19時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 今までに無いタイプのお話にリアルな描写がとても好きです!どんな結末を迎えるのか楽しみにしています(’-’*)因みにせのさんのTwitterやホームページはありませんか？(あまりに好きすぎて他のお話があれば読んでみたいのですが...) (2019年7月10日 14時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - あずささん» ありがとうございます！頑張りますね (2019年7月9日 8時) (レス) id: cda4c47062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月23日 0時
