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あの愛らしい顔をした赤ん坊の事を思い出したのか、練習室に足を踏み入れたAヒョンが幸せそうな顔をしてくすくす笑った。
そういえば今は月に２回会えれば良い方だとぼやいていたな。
隣に座ったAヒョンに「お父さん似なの？」と聞くと、「お母さん似で良かったよ」とほんの少しだけひねくれた事を言う。
「ホシから連絡来てない？ソクミナも遅くなりそうだから、終わったら一緒に帰ってこいって」
「ほんと？見てなかった」
「ずっと音楽途切れなかったもんね」
「……もしかしてオレ、Aヒョンの事待たせちゃってた？」
「待ってはいたけど、別に無理して待ってたわけじゃないよ。ソクミナはまだ続けるの？」
「ううん、今日はもうおしまいにしようかな」
「そっか」
Aヒョンが「よく頑張ったね」と言って、持っていたスポーツドリンクを手渡してくる。
そのまま部屋の隅に投げ散らかしていたタオルとスマホも取ってくれた。さすがヒョン。
確かに、ホシヒョンから連絡が来ていた。
時間はこの練習室に入る少し前だ。
ペットボトルの蓋を開けてドリンクを一口飲むと喉が渇いていたことに気付いて、もう一度口を付けた。
首に伝った汗をタオルで拭くけど、どうしてもこの不快感はぬぐいきれない。
「ねえヒョン、Aヒョン」
「どうしたの？」
「この前の録音、オレ上手に出来てた？」
腕を天井に向けて背伸びをしているAヒョンに声を掛ける。
真っ白なＴシャツの下に黒いサポーターが透けて見えた。
反った腰は細い。
ミョンホがたまにヒョンを見て「女の人みたい」とオレに囁くことがあるけど、たしかに身体のラインがオレ達とは全然違う。
同じように細いと言われるミョンホとだって結構違うように思う。
言ったところで温厚なヒョンが怒ることはないけど、嫌がるというか傷付いた顔をするので本人の耳には入れないようにしなきゃ。
だから、いつもオレとミョンホのこそこそ話で終わらせている。
もちろんミンギュもその話に混ざる時はあるけど、ミンギュの場合Aヒョンに構って欲しくてそのまま自爆するので大変だったりする。
オレとミョンホで何度あの口を塞いだことか……
裏を返せばそれがミンギュの良い所でもあるし、ヒョンもそこを可愛いと思っているみたいだけど。
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せの(プロフ) - 奈子さん» ありがとうございます！ (2019年6月23日 0時) (
レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - いつきさん» ありがとうございます！ページの都合で一旦消したのですが、先程再投稿しました。お時間があるときにでも楽しんでいただけると嬉しいです。 (2019年6月23日 0時) (レス) id: 73addbec04 (このIDを非表示/違反報告)
奈子 - 評価一個じゃ足りないです、、！！！すごく大好きな作品です！！ (2019年6月22日 18時) (レス) id: a598e2ddc7 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - この小説の雰囲気がとても好きで、投稿されるのを楽しみに待っています。突然なのですが、今日出した続編は削除されてしまったのですか？スンチョルさんとの話はとても面白かったので少し残念です…これからも頑張って下さい！ (2019年6月22日 15時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - kinosuke20さん» 評価もコメントもありがとうございました。がんばります！ (2019年6月22日 10時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2019年6月6日 10時
