男装生活とその日常について３ (ページ6)

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不思議そうな顔をするAを見下ろしながら思い返す。

良かった、猫だと思ったのが僕だけじゃなくて。

＿「猫はジュニじゃないの？」

WN「今日のジュニはどっちかと言えば飼い主側だったろ」

JN「そう！」

＿「飼い主……」

Aが腰に手を当てて「オレがジュニのペット……」と考え込む。

一日ペットのAがそんな顔をするから、ついつい面白く思ってしまう。

正面に回って脇の下に手を入れ、そのまま持ち上げてみた。

瞬間的に上がる悲鳴のような歓声を聴き流しながら、いつもより高い所にある顔を見上げる。

ぐたりと諦めたように身体を弛緩させたAが「またそうやって筋肉自慢を……」と口を曲げた。

隣でウォヌが「わはは」と笑う。

MG「ヒョンたち、そういう事はみんなの撮りやすいところでやってくださいね」

ついにミンギュから注意が入った。

次いでスングァニにも怒られてしまう。

ぺしぺしと手を叩いてくるAに笑いながら「ごめんね」と言えば、「許すよ、ジュニだからね」とウォヌに向かって舌を出す。

それを見て、ウォヌがAの腕に軽いパンチを入れた。

最近の二人は前より余計に仲が良さそうだ。
なんだか嬉しい。

わざとらしく「折れた……」と腕を庇いながら、近づいてきたスンチョリヒョンからマイクを受け取る。

SG「Aヒョン、今日は猫みたいってバノニが言ってましたよ」

スングァニがマイクを通して言うと、その横に居たハンソルも大きな口を開けて面白そうに頷く。

＿「ウォヌから聞いたよ。この人いつもオレに犬っぽいって言うんだけど、今日は違うようで」

MG「犬のぬいぐるみ貰ってたもんね」

＿「実際のところ、僕は猫でも犬でもないですよ。でも、ハムスターのモノマネは得意です」

頭にハテナマークを浮かべる会場を置いてけぼりにして、Aが「お見せしましょう」と咳払いをし、喉を整える。

遠くの方で何故かウジが崩れ落ちた。Aはまだ何もしていないのに。

ウォヌと一緒に見守っていると、とうとう手をバシバシと床に叩きつけ始める。

Aがマイクを握ってない方の手を、爪を立てるように丸める。

そのまま「ガルルルル！」と、スニョンがよくやる虎の真似のように喉を鳴らした。

一秒だけ間を置いてホシがキレ、ついに追いかけっこが始まる。

それを見てウォヌが「バカだな～」と鼻先で小さく笑った。

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