男装生活とその日常について３ (ページ24)

今日:13 hit、昨日:65 hit、合計:700,462 hit

３ページ24

.

＿「スングァニとハンソラ、オレ達に何作ってるのかなぁ」

WZ「それも聞いてないのか」

＿「……失敗した時の事を考えて何を宅配するか、オレとウジで先に決めておこう」

WZ「あいつらに対して信用ねえな」

＿「うん。絶対キッチン汚すと思って『自分たちの方で作って』って言うくらいには」

WZ「じゃあなんでこっちで作ることになったんだよ」

＿「料理は出来たてが美味しいんだって、すごい勢いで主張するから……」

WZ「自分たちがうまく作れる前提で話してるな」

＿「そういうところが可愛いんだけどね」

テレビを消してAがキッチンの方を見ると、視線に気付いたらしいスングァニが親指を立てる。

横では何をしているのかボノニが痛そうな顔をして手をぶんぶんと振った。

その手が何かに当たり、床とぶつかる金属音を聞いてスングァニがキレる。

＿「……やっぱりあっちで作ってもらうべきだったかな」

WZ「お前が最後まで面倒見ろよ」

＿「やだなぁ、ウジだってもう共犯じゃん」

WZ「そもそもお前が主賓でオレがゲストなんだろ？じゃあオレは関係ないな」

＿「そんな逃げ腰な……」

WZ「でもアイツらが何を作って持ってくるのかは気になる」

＿「それなんだよね、出かける前にスングァニが言ってたんだよ」

WZ「なにを？」

そう問いかけると、Aが「ヒョンの胃袋を掴むのは僕です！」とスングァニの口調を真似していった。

自分で言いながらけらけら笑い始めるAを興味もなく眺めていると、二人の方から皿が割れる音がする。

＿「何枚皿を買い足すことになるんだろうね」

WZ「ただでさえお前とミンギュが割るのにな」

そう嫌味を言えば、Aがオレから目を逸らした。

ウォヌのコーヒーを飲みながら考える。

そもそもオレは練習前に飯にありつけるんだろうか。

.