男装生活とその日常について３ (ページ3)

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オレとジフナもAにつられてそっちを向いたから気付いたのだろう。

ジュニがにこりと笑い、オレ達に手を振ってくる。

Aもジュニに手を振り返すと、今度はジュニの隣にいたウォヌがやけにニコニコと笑いながら指先でハートを作った。

それを見て、Aがやっぱり険しい顔をする。

HS「お前ウォヌと喧嘩した？」

WZ「喧嘩っつーか、Aがウォヌから遊ばれてるんだろ」

＿「最近……ウォヌが身体を見せつけてくる……」

WZ「はあ？」

＿「昨日なんか風呂上りのウォヌが上半身裸で『筋肉痛がひどいんだよな』って……あんなにガリガリだったウォヌが……くっ……」

HS「ウォヌ、身体デカくなったもんな」

WZ「あいつ結構頑張ってるぞ」

＿「ああ……このままじゃスングァニの言う通り、ウォヌが本当の意味でホットボディになってしまう……」

HS「お前も鍛えろって！」

＿「無理！でもオレ、その分身体は柔らかいから！」

Aが身体をぐにゃりと前に倒し、「いててて」と言いながら前屈をする。

声と動作が合ってないけど、確かにAはメンバーの中でもかなり身体が柔らかい方だ。
もちろんそれはダンスにも生かされることになる。

＿「二人とも想像してみてほしい、オレがジュニやミンギュみたいになったらどうする？」

WZ「無理だろ」

＿「ウォヌだってああなったんだから、オレもああなる可能性はあるでしょ」

HS「うーん……」

＿「嫌だろ？」

HS「まあ、確かに……」

＿「オレはこのままで良いんだよ」

向かい側を見ながらそう言うとウォヌがトレーナーの袖を捲り、勝ち誇った顔をしてニヤリと口角を上げた。

Aはウォヌに向かって怒ったような顔をしながら指でバツ印を作る。

どうやらAは本格的にからかわれてるらしい。

あと、ウォヌは思ったより浮かれている。

まあそりゃやっぱり男だから嬉しいよな、筋肉って。

＿「自慢したがりめ……ジュニもそうだよ、あの人すぐ脱ぐじゃん」

HS「ジュニはまあ、昔からだけどな」

WZ「俺らの世代で筋肉が無いの、とうとうお前だけになったな」

＿「スニョン！早く餅に戻って！」

Aがオレにタオルを投げつけてくる。

餅……、

目を閉じて腕を組みながら考えていると、練習を再開するヒョンの声がその場に響いた。

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