僕は日本人 3

140 ページ41

朝起きるともう頭は痛くないしキツくないから熱は下がったんだ

スンチョリヒョンに体温計を渡されたから測ってみると36度9分

ｽﾝﾁｮﾙ「んー、微妙だな…A『携帯:一応今日まで休んどこう』」

「僕も!…僕も……」( ._.)

僕も練習しますって言いたいのに言葉が出てこない

ただえさえ皆より遅れてるのに…

ｽﾝﾁｮﾙ「A『携帯:練習はダメってこと、この意味分かるか?」

「모르겠습니다 (分かりません)…」

ｽﾝﾁｮﾙ「(なんでこんな丁寧な言い方を…)『携帯:練習=ダンスってなってないか?動かなければ何してもいい』」

へ?

僕が韓国語勉強してるの知ってるのかな

ｽﾝﾁｮﾙ「分かったか?」

「はい…」

その後ヒョン達は事務所へ向かい、僕は宿舎で1人お留守番

早速自分のパソコンを立ち上げ、ヒョン達が普段の会話で話したことをカタカナでメモしたノートを開く

意味をネットで調べ単語別に書いたり、短い文で書いていく

親しい間柄で使われる、簡単に言えばタメ口になる"ヘ体"

語尾が「〜ヨ」になるやわらかい表現の丁寧語"ヘヨ体"

この2つではなくヘヨ体よりもかしこまった形式、"ハムニダ体"で書いて覚える

そうです は 그렇습니다

違います は 다릅니다

φ(._. )ｶｷｶｷ

僕がこの形式で書いて覚えるのは僕が1番年下だから失礼のないようにするため

それからいつここを離れてもいいように、親しくなりすぎないようにするため

僕は韓国人じゃないし何が起こるか分からない

事務所はもう辞めたけど同じオーディションで合格したジウォニヒョンみたいに日本人を嫌う人だっている

そういう時、僕以外の周りに危害を与えたくない

僕は別れの辛さを知ってるから…あの辛さを味わいたくない

ある程度進めたら時間はお昼すぎていて、午後はジフニヒョンに頼まれた僕達のデビュー曲の編集をする

テヒョニヒョン達とお揃いのヘッドホンをつけてパソコンをカチカチ

〜〜♪♪〜♪

…違う

〜♪〜♪〜〜♪

…違う……

デビュー曲だよ、こんなんじゃない

〜♪〜〜♬

……違う、ピンとこない…

なんで?イメージは出来てるのに音に表せない

いつもなら出来るのに…こんなの初めてだ

ｳｼﾞ「おい」

急にヘッドホンを取られ振り向くとジフニヒョンが立っていた

え?なんでいんの?もうそんな時間?

外を見ると真っ暗で他のヒョン達の声も聞こえる

周りを見る僕と僕の雑に書かれた作曲用のノートと作業が進まなくなったパソコンを交互に見るジフニヒョン

141 ジフン→←139 ウォヌ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す