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「ハユナ안녕.」
「おー、」
私たちと違いしっかりとペディンを羽織っているハユンに、フルーツの盛り合わせ的なものと牛乳を渡される。
「さすがハユン！」
ジヨンは大好きな牛乳とりんごが食べられて嬉しいのか、疲れ切っていた状態から見事に回復した。
「ジウナ、朝苦手なの？」
ハユンがそう聞く。
「いや、苦手というかあの、アラームをいつも起きる5分前にはかけるんだけど、かけ忘れちゃって。」
「あー、ジヨンが気づいてよかったね。」
「うん。」
他愛もない話を続けている(主にジヨンの1人語り)と、会社の建物が見えてきた。
「うわあ、緊張する！」
興奮気味に呟いたジヨンに2人して頷き返し、事務所のドアを開けた。
一回はロビーと、小さなカフェがある。
朝早く来たのか、はたまた徹夜で帰る前に寄ったのか、ちらほらと社員さんが座って朝食をとっているようだ。
カフェの中にあるゴミ箱に朝ごはんで出たゴミを捨てに行き、出ようとしたところで知り合いを見つける。
やばい、と思ったところで時すでに遅し、完全に目が合ってしまった。
「お、ジウン？どうしたの？お兄ちゃんに用事でも？」
「あ、안녕하세요…..」
出会ってしまった。
目の前に立つ女性は、兄たち、seventeenが練習生だった時のスタッフさん。
caratなら知っているであろう、メロナ地獄のあの方である。
「お兄ちゃん？」
隣で不思議そうに挨拶していたハユンが呟く。
なるべくばれたくはなかったものの、一度バレてしまったら仕方がないだろう。
それも承知の上で来たはずだ。
「お久しぶりですハリムさん。今期の練習生として入ってきました。よろしくお願いします。」
私が静かに頭を下げると、隣の2人もぎこちなく頭を下げて挨拶した。
「､､､練習生？」
先ほどよりも体感3℃くらい冷たい声で、ハリムさんは問いかける。
「はい。」
「､､オーディション？スカウト？」
「オーディションです。」
「そっか。」
そこで言葉を切ったハリムさんは小さくため息をひとつついてから、私の耳元に口を近づける。
「歌が上手いのは知ってるけど、それだけで通用する世界じゃない。軽い気持ちでやるくらいならやめて。」
隣の2人に聞こえないくらいの声で囁く。
「､､､分かってます。」
「そ。ま、頑張ってよ。デビュー、待ってる。」
「
一つ笑みをこぼしてハリムさんが去ると、肩からふっと力が抜ける。
隣を見れば、２対の目が私を見ていた。
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千笑 - お待たせいたしました。更新を再開させていただきます。 (2023年1月9日 13時) (
レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - いつも小説を楽しんでいただいてる皆様へ。作者の千笑です。私情により、ログインすることができなくなってしまったため、長期間更新ができないかもしれません。申し訳ありません。状況が改善した時にまたお伝えします。 (2022年12月28日 21時) (レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
Kokuma(プロフ) - めちゃめちゃ好みです！続きが楽しみです。 (2022年12月17日 21時) (レス) id: 9eeff62ceb (このIDを非表示/違反報告)
こまり(プロフ) - まさかの展開すぎてびっくりしてます。続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年12月7日 23時) (レス) @page38 id: e86bc2c528 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 前々から読ませていただいているのですが、読んでてすごく引き込まれるし、読むたびに続きが気になってしょうがなかなってしまいます！！むちゃむちゃ好きです！！いつも更新ありがとうございます‥！！ (2022年12月7日 0時) (レス) id: 6864ce5b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千笑 | 作成日時：2022年10月31日 10時
