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なんだろうか、この状況。
あの日から練習室に来るたび、周りの視線を感じる。
やはり2人と話していたのが不味かったのだろうか。
あの後、私が
seventeenのウジの妹
だと練習生の間で広まった。
同期4人はそんな噂信じてないと言ってくれている。
でもやっぱり、地味な嫌がらせがだんだん起こるようになってきて。
最近では、どこから漏れたのか学校でもあからさまに悪口を言われることだってあって。
“よく来れるよねえ”
“ほんと、コネのくせに”
“ミミズみたいなダンスㅋㅋ”
今日もそう呟かれる言葉は、私の幻聴ではないと思う。
全ての音をシャットダウンするようにイヤホンをつけ、目の前の自分にだけ集中した。
「はっきり言って、驚いたよ。」
「私もです。ジウナ、前回からダンスのレベルがぐんと上がってる。あとはディティールかな。」
8月、夏休み最後の日の月末評価。
目の前で述べられる、初めての賞賛の数々。
目の前で話し続ける代表達の言葉が、声が。
何故か頭の中で理解できなかった。
褒められていることをわかっていても、周りからの視線を感じることばかり気になって。
この言葉の数々が、私が特別扱いされている、とみんなの考えを後押ししているようで。
ただひたすらに怖かった。
初めて、練習生を辛いと思った。
オッパ夜ご飯は。
オッパ元気か
オッパ結果どうだった
オッパ迎え行くから。ロビー降りてこい。
夜中の３時過ぎ、宿舎に戻り少し仮眠を取ろうと、練習室を出たところだった。
ふと、長らく触る暇もあまりなかったカトクを開くと、兄からの通知が溜まっていた。
月末評価終わりの1週間前から来ていたようだ。
最近は宿舎に帰っても、どうせ2人のいる自室にしか居場所はないし、宿舎にはあまり帰らないように、帰ったもすぐに出るようにしていたから、今では練習室にいる時間の方が長くて。
深夜に帰り、朝方に練習室に来てから学校に行くことが日常的になっていた。
兄にも数ヶ月会っていないし、どうせバレてるしと思いロビーに降りて行った。
「お。ちゃんと来たんだ。」
「オッパが来いって言ったじゃん。」
「1週間無視したやつが言うなよ。」
「うるさい。」
なんだか、無性に安心して。
無性に泣けてきて。
夜の闇に任せ、頬を流れる涙は見て見ぬふりをした。
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千笑 - お待たせいたしました。更新を再開させていただきます。 (2023年1月9日 13時) (
レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - いつも小説を楽しんでいただいてる皆様へ。作者の千笑です。私情により、ログインすることができなくなってしまったため、長期間更新ができないかもしれません。申し訳ありません。状況が改善した時にまたお伝えします。 (2022年12月28日 21時) (レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
Kokuma(プロフ) - めちゃめちゃ好みです！続きが楽しみです。 (2022年12月17日 21時) (レス) id: 9eeff62ceb (このIDを非表示/違反報告)
こまり(プロフ) - まさかの展開すぎてびっくりしてます。続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年12月7日 23時) (レス) @page38 id: e86bc2c528 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 前々から読ませていただいているのですが、読んでてすごく引き込まれるし、読むたびに続きが気になってしょうがなかなってしまいます！！むちゃむちゃ好きです！！いつも更新ありがとうございます‥！！ (2022年12月7日 0時) (レス) id: 6864ce5b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千笑 | 作成日時：2022年10月31日 10時
