169日目 ページ18
一椛「さぶろ、ちからもちだね……」
三郎「まあ、僕も男ですからね」
三郎は一椛を横抱きにし階段をゆっくりと降りていく。その一定のリズムに揺られながらも一椛はぼーっと三郎の顔を眺めた。
三郎「何か顔についてます?」
と一椛の視線に気づきそう言うも一椛はフルフルと顔を横に振った。
一椛「ねつ、うつらない?」
三郎「熱?大丈夫ですよ。それに一椛姉のは熱ではなくインフルエンザですから。インフルエンザというのは…」
長々とインフルエンザの感染について話す三郎。へー……と聞いてるのか聞いてないのかは定かではないが一椛は適当に返事を返す。
三郎の腕の中でぼーっとしてるうちにリビングについたようでそこで一椛は三郎から降ろされた。
三郎の後に続きリビングに入るとそこでは一郎が何やら外に出る準備をしており、二郎は朝ごはんを食べていた。
三郎「いち兄おはようございます!!」
一郎「おう!おはよう!!と、一椛も起きてきたんだな」
一椛「ん、おは、よ…………」
一郎「熱測るからこっち来い」
一郎の声にフラフラと歩く一椛を心配しながらも三郎は朝ごはんを食べるため席に着いた。
二郎に「おー、三郎おはよ」と言われた三郎は「……はよ」と小さく返す。間抜けに大きな欠伸をする二郎に三郎は呆れながらも注意を飛ばした。
三郎「おい二郎。お前は馬鹿だから忠告しておいてやる。マジで手洗いうがいだけはちゃんとしろよ。」
二郎「わかってるっつーの!!つかよ、あいつは降りてきていいのかよ」
三郎「仕方ないだろ。階段で座り込んでたんだから連れてくるしかなかったんだよ」
二郎「お前それ言い方悪ぃだろ」
三郎「じゃあ他にどう言えばいいんだよ!!!」
二郎「そりゃお前!!!なんかあんだろ!!!」
三郎「だからなんかってなんだよ!!!具体例を出してくれない?!?!」
二郎「だからオブラートに包めって言ってんだよ!!!!」
徐々に白熱していく2人の喧嘩にすぐやめるだろうと思っていたのか最初は一郎も何も言わなかったが目の前の一椛を見てついに立ち上がった。
一郎「お前らうるせぇぞ!!!!」
そこそこ大きな声で言い合いをしていた2人だが一郎の声に肩を震わせ黙った。が、時すでに遅しとはこのこと。
ソファに座っていた一椛の目からはぽろぽろと涙が零れていた。
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suzusen(プロフ) - ゆゆさん» 入間ちゃんが「誰だって天変地異起こしちゃうよね、分かる」と言ってました()意外と平均点以上取るのってまぁまぁ難しいですよね(笑) (2020年1月2日 23時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 入間ちゃん、心配するな。私なんて昔算数だった時に10点とったことあるんだから(( 今でもテストの多くは平均点以下だし← (2020年1月2日 23時) (レス) id: 0ad758797f (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - ♭れもんさん» そうなんですよ、気づいたらもう6まで.......。優しい皆さんのおかげです!えええええ嬉しすぎます!!!そんな!そんな!私も大好きです.......!!!ほんとに!自分が読みたいものを書いてるだけなので!!あ"ぁ!!嬉しい!!これからもよろしくお願いします!!! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
♭れもん - もうシリーズも6になっちゃうんですね…すごいです!こんなに話を続けられて、私も個人的にの小説ですが、suzusenさんのようなをモットーにがんばりますっ!応援してますっ!大好きです← (2019年12月29日 1時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - ヒロアカ、ヒプマイ最高!!さん» わあ!!コメントありがとうございます(^^)今年中には続編頑張ってあげます!!!!お待たせしてすみません.......。応援ありがとうございます! (2019年12月26日 17時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suzusen | 作成日時:2019年6月22日 10時