山田家長女と入間家長女の日常

9日目 ページ14

一椛「今何時だと思ってんの！？学校行く時間でしょ！？」


綾瀬「その言葉そっくりそのまま返すわ。」





綾瀬は驚いている一椛に対しいつもと変わらないテンションで答えた。



「ていうかさ…」と綾瀬は続けて言う。



綾瀬「制服着てるんだったら一緒に学校行こうよ。」



銃兎「ついでですからぜひ乗っていってください。」



一椛「え゛」




そう言って銃兎は後部座席のドアを開け誘導する。


行動は紳士だが顔には


さっさと乗れ。乗らなかったら補導するぞコラ。


と書いてる。



一椛は顔を引きつらせながらも渋々車に乗った。








･









一椛「あれ、左馬刻さん。」







一椛は目をパチくりさせながらあんたいたのかとでも言うように左馬刻を見る。







左馬刻「よう。」





左馬刻は目線だけ一椛の方を見たがすぐに窓の外に目線を戻した。





そんな二人をよそに綾瀬は携帯をいじり、銃兎は再び運転席に座りアクセルを踏む。




銃兎「今何時だ」



綾瀬「8時ちょっと過ぎ」



銃兎ははぁ…とため息を着くと後ろの二人にシートベルトをするように言った。




銃兎「飛ばすからお前ら」



綾瀬・左馬刻「「げっ」」



一椛「へ？」



銃兎「酔うなよ。」



そう言って銃兎はアクセルを思いっきり踏み一気にスピードを上げた。

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