まふまふさんはフォロワーさん。

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とりあえず、空いている席に座らせてもらった。



『二週間ぶりです…まふまふさん、そらるさん』


「お、お久しぶりです…！」


「ところで…どうして真桜ちゃんの声優さんがここに？」



目の前に座っているルリさんが目を輝かせて言った。



「私、AtRの大ファンなんです！！！」


「へ、だ、大ファン！？」



真桜ちゃんの声優さんが、大ファン！？

…大ファン！！？？



『…どうしても会いたい、と言うので、OPとEDの合同打ち合わせを行うことにしたんです…』



ごめんなさい…と申し訳なさげに言う間宮先生を横目に、僕らをまじまじと見つめるルリさん。



「うわぁ…本物のまふくんとそらるさん…かっこいい……」


『声に出てるよ…』


「はっっ！」



慌てて口を塞いだルリさんを呆れた目で見る間宮先生。

それよりも…



「真桜ちゃんボイスで…かっこいいって…」


「…声に出てる」


「はっっ！！」



慌てて口を塞いで下を向いた。
は、恥ずかしい…！

そして隣に座るそらるさんの視線が痛い…


クスクスと笑い声が聞こえて顔を上げると、間宮先生が笑っていた。
つられて僕とルリさんも笑い、そらるさんですら微笑んでいた。

ひとしきり笑い終わった後、とにかく自己紹介をもう一度することになった。



「えーっと、改めまして！
真桜の声優で、EDを担当させてもらっている、ルリです！
AtRの大ファンで、風歌に無理矢理打ち合わせを組んでもらっちゃいました！」


「OP担当の、After the Rainのまふまふです
よろしくお願いします！」


「同じくそらるです
よろしくお願いします〜」


『あ、作者の間宮風歌です
よろしくお願いします』



にこりと微笑んだ間宮先生の服装を見て気付く。
…今日の服、白と青だ

意識してくれたのかな…？しかも、若干白の方が面積が多いような…
同様に、ルリさんも白と青を基調とした服で、あからさまに青の面積が大きい

ま、まさか…ね？

ちらっとルリさんを見ると、さっき頂いた珈琲を飲んでいるそらるさんに釘付けになっている。

…あぁ、真桜ちゃんはそらるさんのリスナーか…


ちょっぴり残念な気もしなくもないです、はい。

見ていたのがバレたのか、ルリさんと目が合う。



「な、何か私の顔に付いてますか？まふく…まふまふさん」


「え、あ、何でもないです！！」



…すごく見つめてる人みたいになっちゃった
あ、そういえば





「僕のこと、『まふくん』でいいですよ」


『…ぇ』






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