まふまふさんはフォロワーさん。

フォロワーさん。28 ページ29

・




キミ恋。作者の間宮風歌…？





｢えぇぇええぇえ！？｣





ま、間宮先生本人！？嘘だ！！

で、でも、なんとなく真桜ちゃんに似てる様な気が…


開いた口が塞がらないってこのことなんだなぁ…

って、違う！そんなことより…！！



｢ふぁ、ファンです！！キミ恋。大好きです！！！

サインください！！！！｣


『あ、はい…ちょっと待っててくださいね』



そう言って、間宮先生は荷物を置いている方に歩いて行った。

隣にいるそらるさんに話しかける。
そらるさんも、ほんの少し興奮しているみたい…



｢…そらるさん｣


｢ん？｣



そらるさんがちらりと僕の方を見た。



｢どうしましょう、発狂しそうです｣


｢やめろ｣



真顔で止められました。


…でも、無理！！

だって、憧れの人と会えたんだよ！！？


あぁこの感動を呟いて、誰かに共感してもらいたい…！！！



｢…正式に発表されるまで、呟いちゃ駄目だからな｣


｢ですよねー……｣



はぁ…残念。


そんな話をしていると、間宮先生が戻ってきた。

そして僕達は、それぞれ何かが入った袋を渡された。


…なんだろ、これ



｢…袋の中のもの、見てもいいですか？｣


『あ、どうぞ！』



袋の中身を取り出す。



｢…わぁ！！！｣



中には二枚の色紙が入っていた。

一枚目は真桜ちゃんの、二枚目は僕が真桜ちゃんのぬいぐるみを抱えている絵。


嬉しすぎる…！！



｢あ、ありがとうございます！！｣


｢ありがとうございます｣


『いえ…あ、そらるさんの方の二枚目、妹さんに描いたんですけど、名前がわからなくて…』



な、“そらるさん”って呼ばれてる…！ずるい！！

僕も“まふまふさん”とか“まふくん”って呼んでもらいたいなぁ…



…そういえば




｢この二枚目の絵…この前の動画のシーンですよね

…もしかして、見てくれたんですか……？｣



『あ、はい…』



歌い手を知ってるだけで、興味はないのに？


サインを書き終わった間宮先生があ、と僅かに目を見開く。

それに…





｢…なんで、僕達に依頼してくれたんですか？｣





…僕達は嬉しいけど、間宮先生がわざわざ僕達に依頼する理由がわからない。

僕達よりも、もっといい候補が上がっていただろうし…




『…えーっと』




目を泳がせながら、答えを探すかのように間宮先生は口を開いた。


その時、





ｶﾞﾁｬｯ






｢風歌ーAfter the Rainさん来た？

ってあら｣









・

フォロワーさん。29→←フォロワーさん。27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す