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47話 ページ4

ねー、と彼に声をかけるとイベルタルは嬉しそうに頬を擦り寄せた。

「伝説なんだ…人の偏見って怖いよね。僕のポケモン達も人から怖がられてる子ばかりで」

「……もしかしてゴーストタイプ?」

「そう、本当は構って欲しいだけなのに」

「……そっか。確かに人の偏見は怖いね。
でもそれって案外簡単に覆しちゃえるものだよ。」

「そ、そうなの?……けど」

「ふふっ、早くバトルしようよ。
オニオンくんがそこまで大切にするポケモン達を見てみたいの」



ごにょごにょと縮こまるオニオンくんの腕を引っ張りスタジアムの中に入る。
スマホロトムに耳打ちをしてさっそく私の1体目のポケモンを呼んだ


「いっておいで!オノノクス!」

「ミミッキュ……お願い…っ」


━━━━━━━━━━━━


「ま、負けた……仮面が落ちてきそうなくらい熱い試合だったよ。ありがとうAさん」

「いーえ。それと、オニオンくんとの試合はLIVE中継してたんだ。」


ポケスタライブって機能を昨日キバナに教えてもらったのでさっそく使ってみた。
すると、何万十人ものフォロワーが「ゴーストタイプって怖いイメージあったけど、強い!」「ゲンガーかわいいっ」とたくさんのゴーストタイプに対するコメントが寄せられていた。

それをオニオンくんに見せると横にいたゲンガーを抱きしめながら「やったね…!すごい!」とぴょんぴょん跳ねていた


「ほら、オニオンくんとポケモン達のおかげで皆分かってきてくれてるよ」

「うん……僕もっと強くならなくちゃ。ゲンガー達のためにも」

「ふふ、応援してるね」


しゃがみこんで目線を合わせながらオニオンくんを撫で、ゲンガーにも木の実を渡すと2人して私に飛びついてきたので笑いながらも受け止めた。
もちもちとしたゲンガーと年相応に甘えてくるオニオンくんが可愛くてそのまま撫でていると、スマホロトムがス〜っと前に現れた。


「……あ"。とめるのわすれてた!!」

「えっ!?あわわわどうしよ……」


コメント欄を見ると「可愛い」コメントがどんどん増えていっててすぐさまLIVEを中止した。

その夜バズった私とオニオンくんのバトル後シーンはポケチューブの急上昇ランクに入っていたりポケッターの急上昇ワードになってたりしてたのを案の定キバナに見つかり怒られたのは別の話。

「俺様の女なんだから無闇矢鱈に男に抱きつかせるな!」と怒るキバナにはいはい、とキスすれば黙る彼。
まったく単純なやつである。

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影裏(プロフ) - 更新待ってます!!! (2022年5月17日 17時) (レス) @page20 id: 54dee88f37 (このIDを非表示/違反報告)
田中@VII - ちょいちょいネタ入れてくる主様大好きです。更新頑張ってください!! (2020年11月20日 23時) (レス) id: 9d1fd84ab8 (このIDを非表示/違反報告)
k.k - アニポケのキバナさん、はよ見たい……。まだほんの少ししか出てない…。 (2020年10月1日 17時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ - アニポケでのキバナが楽しみ過ぎて コメ投稿。アニポケで共感してくれる人はいますか?? (2020年5月8日 17時) (レス) id: 135de18629 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも楽しく拝見しております!良ければマリィちゃんも登場させて欲しいです! (2020年1月25日 12時) (レス) id: 1d38ee0c54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼竜 | 作成日時:2020年1月14日 4時

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