確信犯ですよね、爆豪くん。【劇場版】 (ページ2)

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2話ページ2

｢チェックインも荷物預けるのも終わったね…これからどうする？｣

｢俺はクソ髪にアトラクション誘われてる。
テメェもくんのか｣

ホテルのロビーを出ながら勝己くんに今後の事を聞いてみると、｢ん｣とスマホの画面を私の顔の前に突き出された

そこには切島くんっぽく、｢爆豪！！漢気試されるスッゲェアトラクション見つけた！！こっち来いよ！｣とアトラクションの場所を付け足されて送られたLINEがあった。

｢ふふ、切島くんっぽい。
私はちょっとお父さんのとこに顔出さなきゃいけないから…｣

｢…何処だ。1人で大丈夫なのかよ｣

｢そんな心配しなくていいよ！お父さんの所にはここからすぐ着くから、

たぶんこのホテルに戻ってこれるのはパーティ前の夕方かな？｣

眉間に皺を寄せて考えた勝己くんだったが、おそらく私の‘お父さん’が一緒にいる事がきっかけで軽く頷いて了承した

｢危ねぇ男に着いていくんじゃねーぞ｣

｢分かってるって。
勝己くん以外には近づきません｣

やれやれ、と宣言すると勝己くんは満足したように｢んじゃな｣とアトラクションエリアの方面へ向かっていった

───────

｢───────お父さん！！｣

｢A！！元気だったか！｣

｢うん、おかげさまで！｣

着流しのようなものを着て、腕や足にたくさん蔦を絡めさせた大男こそ私の父である｢プラントヒーロー・ツタヤ｣だ。

そこ、ダサいとか言わない。
轟くんだってショートじゃん。ツタヤもありなのよ。

｢わはは！大きくなったなぁA。そのコスチュームも似合ってるぞ｣

｢馬鹿言えよ、ツタヤ。お前が頼んできたんだろ？デザインも機能も｣

｢…ん？そういえば、そちらの方は…｣

お父さんに夢中になっていたが、元々お父さんと話してたらしい隣の初老？の男性に目がいった

その男性は優しそうに微笑んだ

｢ごめんね、実はツタヤ──────君のお父さんの古くからの知り合いのデヴィッド・シールドさ。

君のコスチュームを制作したのはこの私だよ｣