捌 ページ8
Aさんが来てから二週間、Aさんの鬼の性質について調べた。
まず、一つ目に分かったこと。
「辛いですね、接吻を差し上げましょう。」
「っ、あ…」
体力を消費せずとも、最低二日に一度は口を交えないといけない。そして交えるのは女性でも大丈夫。
交えた私が息切れすることはなかったので、私から生気を奪っている訳でもないようで。
何から力を産み出しているのか考えていると、
「…もしかしたら、接吻という行為をすることが糧になっているのじゃないか。」
突然現れた冨岡さん。思わずうわっ、と声を出してしまった。
聞くと任務に一段落が着いたから様子を見に来た、と。現状で分かった接吻の頻度を伝えると冨岡さんはいつものあの無機質な表情で私に問い詰めた。
「それは胡蝶が接吻をして分かったのか。」
「そうですよ?…あら、嫉妬ですか。」
私はAさんと口を交えるのは良い。綺麗な娘ですし、調べないといけない。
何より、助けてあげたいと言う気持ちが一番ですから。
むむむ、と眉間に皺を寄せてしかめっ面をしているのを見る当たり、Aさんの事を相当気に入っているのだろう。
「まあまぁ、女同士ですし。過ぎた独占欲を押し付けては嫌われますよ?」
「……」
今回限りは否定することが出来ないらしい。そんな所を見るとかなり重症なのが分かる。
今までに見たこととないしょぼくれた不器用な姿に、あぁ初恋なのか、と分かった。
これだけ熱い思いを持った冨岡さんは初めて見る上、何だか面白い。
それにAさんも冨岡さんを慕っているし本人が嫌でなければ応援しよう、と思った。
ぽん、と冨岡さんの肩に手を置いた。
ー
ーーー
ーーーーー
御館様にAさんの事を紹介するまでのこの二週間、接吻の頻度を含む二つのことが分かった。
そして今日、私と冨岡さんが同伴し御館様の屋敷へ参った。
「しのぶ、義勇。来てくれてありがとう。話とは何かな?」
「この度はお迎え下さり深謝申し上げます。
お話と言うのは、鬼である竈門Aのことで御座います。」
Aさんは深くお辞儀をする。
布切れの擦れる音でAさんが畏まったのが分かったのか、御館様は目を細めて微笑んだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
2719人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃるす。(プロフ) - 最高でした!!細かい描写とキャラ達の心情が凄く心に刺さりました!!こんな素晴らしい作品を作ってくださり有難うございます!!! (2023年1月30日 21時) (レス) id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
Turtle(プロフ) - 色々とやばかったです、、、。゚(っ´;ω;`c)゚。 (2020年11月30日 23時) (レス) id: ae287d31c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 最高です!義勇好きにはたまりません!最高です! (2020年8月7日 14時) (レス) id: c22bf512a4 (このIDを非表示/違反報告)
リーのアニメ部屋 - アアアアアアアアアア!!千寿郎好きだから感謝!頑張って! (2020年8月5日 3時) (レス) id: 9f28f3c3ee (このIDを非表示/違反報告)
暁明(プロフ) - 銀時さん» 読んで楽しんでくださって嬉しいです。面白いお話作り頑張りますね。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ice.11 | 作成日時:2020年3月28日 15時