参拾捌 ページ38
竈門A。
私の呪いに掛かっていない、鬼の血が薄く人間に近い存在。
童磨が難なく捕らえ、泣いているAを隣に座らせ私の元へ赴いた。
「Aちゃんを連れてきました。」
「下がれ」
突然連れ去られて何が起こっているのか、止めどない恐怖に童磨にすら泣きつきたくなったのか、出ていく童磨を目で追っていた。
本来ならば興味も無く目も向けないのだが、特別な性質を持っているのならば別だ。
「お前の、接吻で生気を生み出す性質を買ってやろう」
今までに見聞きの無い物であるから、覚醒していない血気術に興味があった。
顎をくい、と持ち上げて熟れていない無垢な唇に接吻をした。
「接吻の鬼である前に、貴様は性の鬼であろう」
食、睡眠、性。三つの性質を持つ鬼が既に存在している。その性の性質を持つ唯一がAである。
股に手を忍ばせると柔らかい脚の間に核心があった。
「お前を鬼として育ててやろう。
そして、柱共を根絶やしにするのだ」
するりとその脚の付け根の場所を縦になぞった。
ー
ーーー
ーーーーー
限りなく人間に近い鬼だし弱いから、あの御方から話を聞いた時は誰しも驚いた。
人間を食べずに普通の食事を取るし、強力な血気術を持っている訳でもなさそうだし。
まあでも、接吻で回復するって言うから、俺は食事を運ぶのに挙手して毎日してあげてるんだけどね。
「Aちゃん。血気術使えないんだったらさ、特訓しようよ」
このまま何も進展が無い様ではAちゃんが殺されかねないので、提案した。
こんなに美味しそうな子を喰べずに捨てるだなんて勿体無いし、特訓で落とした腕くらいなら喰べても構わないでしょ。
「血気術はね、こうするんだよ」
やらないと殺されると分かっているからか、やる気はあるみたいだった。
けどまるで出来ていないから、俺の血を口移しであげた。
「…っん!ん、う」
「ふ、ん…
……かーわい」
頭から喰べてあげたいくらい、可愛い。
体をまさぐるが、血の適応にかなり苦しんでるみたいで、俺の手には気づいていないみたいだった。
「っが、は!う…」
「どう、ちょっとは体軽くなった?」
もう一度、Aちゃんが空に手を掲げると何も起こらなかった。でも、確実に何か波が空気に振動している。
一旦、鳴女ちゃんに近場の人間を呼んでもらってその人間に向けて血気術を使った。
「っぐ…!?」
「…っは、」
人間は混乱して咄嗟にAちゃんを視界に入れた。血気術を使った途端に人間の目付きは代わり、赤くなっていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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にゃるす。(プロフ) - 最高でした!!細かい描写とキャラ達の心情が凄く心に刺さりました!!こんな素晴らしい作品を作ってくださり有難うございます!!! (2023年1月30日 21時) (レス) id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
Turtle(プロフ) - 色々とやばかったです、、、。゚(っ´;ω;`c)゚。 (2020年11月30日 23時) (レス) id: ae287d31c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 最高です!義勇好きにはたまりません!最高です! (2020年8月7日 14時) (レス) id: c22bf512a4 (このIDを非表示/違反報告)
リーのアニメ部屋 - アアアアアアアアアア!!千寿郎好きだから感謝!頑張って! (2020年8月5日 3時) (レス) id: 9f28f3c3ee (このIDを非表示/違反報告)
暁明(プロフ) - 銀時さん» 読んで楽しんでくださって嬉しいです。面白いお話作り頑張りますね。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ice.11 | 作成日時:2020年3月28日 15時