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「僕たち家族の静かな暮らしを邪魔するな」

私たちは刀を構え直す。

一気に緊張感が高まるが、見た限りこの操り雲の主ではないようだ。

それに家族って、この山には鬼がなんてもいるってことなのだろうか。

「お前らなんてすぐに母さんが殺すから」

「母さん...??」

すると横にいた伊之助が動きに出た。

「うあああ!!クッソォ!!どこ行きやがる勝負しろゴフッ」

男の子に斬りかかった伊之助の刀は届くことなく、その場に落下した。

「伊之助!!」

『なんであの子態々顔を出したんだろう』

まるで鬼は一人じゃないと伝えにきたみたいだった。

「あの子はおそらく、操り糸の鬼じゃないんだ!!まずは先に!」


鬼の場所を探してくれると言う伊之助を守るように、私と炭治郎と村田さんでその周りを囲む。

刀を地面に刺した伊之助。

「見つけた...!!!」
「見つけた?!」
「おうあっちだ!!強い気配をビンビン感じるぜ!!」
「すごいぞ伊之助!!」

炭治郎は褒め上手だな、と二人の会話を聞きながらふと思う。

『とにかく、この人たちをどうにかしないと...ッ」

攻撃を避けながらそういえば、伊之助がめんどくせえ!!と叫んだ。

すると炭治郎に斬りかかった隊員を庇うように村田さんが刀を交えた。


「村田さん?!」

「ここは俺に任せて先に行け!!」

その村田さんの言葉に、私は鬼から視線を外して彼を見た。

「情けないところを見せたが、俺も鬼殺隊の剣士だ。ここはなんとかする!!糸を切ればいいと言うのがわかったし、ここで操られている者は動きが単純だ、蜘蛛にも気をつける!!鬼の近くにはもっと強力に操られているものがいるはずだ!!」

私は刀を鞘に戻せば、炭治郎と目が合いうなづき合い走り出した。

その手には伊之助。


「あいつ絶対ぶん殴ってやる!!!」

「そう言うことを言うのやめろ!」

「くそ猪とか言われたんだぜ紋次郎!!」

「炭治郎だ!!!」

二人の会話を聞きながら走っていると、蜘蛛の巣のような糸が顔にかかる。

『...ッ邪魔だなぁ』

「チッ、なんだこのうっとおしい糸は!!」

「それだけ鬼に近づいているんだ!!」


耳が動く。

『来る!!』

すぐに察した足音に私がそう叫ぶと、三人で足を止まる。


「こっちに来ないで、、、階級が上の人を連れてきて、そうじゃないとみんな、、、殺してしまう」

お願い!!!と叫ぶ女の隊士に私は顔を歪めた。

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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!無限列車編書いてほしいと思いました。自分のタイミングで良いのでいつか書いてください。 (2020年3月2日 13時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおいろ | 作成日時:2020年2月10日 8時

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