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「まただ」


目の前で苦しむように話し出した見つけた鬼殺隊員、恐らく先輩だろう。

彼は柱でなければ意味がない!!と叫んだところを伊之助に殴られていた。

話を聞けば、この山に入ってしばらくしてから突然の隊員同士での斬り合いが始まったらしかった。


ギリギリギリと何かの音が聞こえる。

気味の悪い音だな、と足音のする方へと視線を向ける。

「またこの音だ。この音が聞こえてきて、気づいたら隊員同士が斬り合いになったんだ」

「音はどこからッ」

『向こうから来るよ』

私が静かに伝えると、全員が私と同じ方向へと視線を向けた。


「!!!!」

音のする方からは、刀を持った隊員がヨロヨロと歩き出し刀を振ってきた。

私たちは一気にその場から離れる。

おかしいな、動きが変だ。

「糸だ!!!糸を切れ!!!」


炭治郎の声が聞こえて、私は刀を抜いて人の上へと刀を振れば目の前にいた人は倒れた。


『...どこかに誰かがいるはず』

そう考えていると、炭治郎が「蜘蛛...」と静かに呟いた。

私も足元を見れば小さな蜘蛛が沢山いた。

「糸を切るだけじゃダメだ!!また蜘蛛が操り糸を繋ぐ!!」
「じゃあ、その蜘蛛を皆殺しにすればいいってことだなァ!!」
「無理だ!蜘蛛は小さいし、多分かなり数がいる!!操っている鬼を見つけなければいけないんだよ!」
「おう!」

炭治郎と伊之助の会話を聞きながら、隊員に繋がれている糸を切るが、また蜘蛛が操り糸でつなぐのならこの行為もだいぶ無駄になってしまう。

「無理だ!!伊之助、もし君が鬼の位置を正確に探る何らかの力を持っているなら、協力してくれ。さっきから変な匂いが流れていていて俺の花鼻が上手く機能しないんだッ!!」

あの先輩は村田さんと言うらしい。

早く操っている鬼を見つけて切らなければ、これの隊員を相手しているだけじゃ意味がない。


すると、私の耳がピクッと反応した。



『、、、炭治郎、上みて』

「上?!」

私たち全員は上を見上げた。


そこには、月夜に空中に浮かぶ、真っ白な男の子がいた。

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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!無限列車編書いてほしいと思いました。自分のタイミングで良いのでいつか書いてください。 (2020年3月2日 13時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおいろ | 作成日時:2020年2月10日 8時

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