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[炭治郎side]
三人とも折れていた肋は無事完治した。
「お前は俺と同じ感じがする!!!」
『、、、私野生育ちじゃないよ??』
伊之助とAの絡みに珍しいな、とそちらを見やる。
縁側の柱に寄りかかっているAに、伊之助がその横に立っていた。
「お前は俺と同じ獣だ!!!」
『...伊之助って動物だったの??』
いや多分そういうことじゃないと思うんだけど、、、
キョトンとしたAは、年相応に見えた。
「俺様は山の王だ!!!」
苦笑いをしながら首をかしげるAに、俺も苦笑した。
Aは不思議な子だ。
まだ幼い顔を残す彼女は、あまり表情の変化もない。
伊之助の言っていたこともわかる。
なぜか彼女からは動物特有の獣の匂いがする。
きつい香りではないけれども、彼女の匂いを知らなければ動物だと思ってしまうかもしれない。
それと、彼女がいるとたまに鈴のような音が聞こえる。
彼女の声はまるで鈴を転がしたような音がするんだ。
耳のいい善逸には、どうやって聞こえてるんだろうか。
「カァ!!!」
そんなことを考えてると、俺の鎹鴉が降りてきた。
「北北東!!北北東、次ノ場所ハ北北東!!!」
「四人ハ、那田蜘蛛山ニ行ケ!!那田蜘蛛山ニ行ケ!!」
那田蜘蛛山...??
「え、四人ってことは、、、」
「A子!!行くぞ!!!」
嬉しそうに縁側の方を見る善逸。
A子と呼ぶ伊之助は、ウガー!!と両手を挙げた。
一方Aは、「...任務行きたくない、お昼寝」と肩を落としていた。
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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!無限列車編書いてほしいと思いました。自分のタイミングで良いのでいつか書いてください。 (2020年3月2日 13時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおいろ | 作成日時:2020年2月10日 8時