人気者のアイツ。【青桃】 (ページ10)

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同居？？ページ10

青side

「ちょっと、俺、寄るとこあるから行ってくるわ」

桃「あ、ほんまに？じゃあ先帰って晩御飯の準備しとくな」

「おう。じゃっ」

桃「ん、ばいばい」

帰り道、望とバイバイしてある場所に向かう前にコンビニに寄って、大量の飲み物と食べ物を買う。

そのまま近くのあの場所へ行くと元気な声が聞こえた

"りゅう兄ちゃん！！"

"りゅうせいくん！！"

"りゅうくんやー！"

ざっと10にんぐらいの子供たちが俺の名前をよんで一斉に駆け寄ってきた

「みんな、元気にしてた？」

"うん！！やって、毎週この日が楽しみなんやもん！"

「せやな笑はい、これみんなの１週間分のご飯と飲み物」

そう言ってさっき買ったのを見せると目を輝かせた。

"わー！！！美味しそう！！"

"りゅう兄ちゃん、毎週ありがとう！！"

「ううん。俺が高校なって、ここ出てから皆が標的になってもうたんやし…。それぐらいの責任は取らんとあかんやろ？」

"りゅう兄ちゃんのせいやないよ"

"そうそう。あの人たちが悪いねん！"

「お前ら、成長したなぁぁ」

そう言って頭をくしゃくしゃすると笑顔になって、あぁ、可愛いなって。

"いつか、僕もなこんな施設早くでて、りゅう兄ちゃんみたいな高校生になりたいねん"

"うちも！この施設なんか無くなってしまえばいいねん！"

"りゅう兄ちゃんがあんなんされてるの見るのめっちゃ辛かったもん。"

「ありがとな。みんな、はやく高校なってこの施設抜け出しや？」

虹色施設。俺が1歳から、中3まで住んでた所。

望に、俺が施設育ちなんか知られたくない。
というか、絶対に嫌。
また、誰かが俺から離れて行くのはもうこりごり

「じゃあ、俺そろそろ行くから、みんなそれバレへんように隠しとくんやで？また来週くるわな？」

"うん！わかった！！"

"ばいばい！りゅう兄ちゃん！！"

子供たちに手を振って、家へと足を進めた。

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桃「……りゅ、せい？……しせ、つ……？」

まさか、コンビニに寄った帰りの望が、後ろにいたなんて。