今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:19,467 hit
小｜中｜大
26 ページ26
「あるんだ...ってえ！？あるの！？」
「いやあるだろ」
蓮くんは大笑い。
僕にはそんな余裕ない。
「本当にあるの？」
「何でここで嘘つかなきゃいけないんだよ」
「びっくりした...蓮くんでも振られることってあるんだ...」
「そりゃあな」
こうなってくると知りたくなる。
蓮くんはどんな恋をして、蓮くんを振るなんて一体どんな人なんだろう。
「ねえ、聞いていい？」
「ん？」
「何で、叶わなかったの？」
「何かラウールすげえ聞きたそうだから、とりあえずジュース買ってから話すわ」
.
蓮くんのその提案を聞いて、僕たちは近くのベンチに腰掛ける。
蓮くんは恋が叶わなかった理由をこう言った。
「その子に彼氏ができた時に自分の気持ちに気付いたから」
「それまでは別に何とも思ってなかったの？」
「うん。親友というか、友達以上に大事な友達って思ってただけだった。
その子だけじゃなくて、その子の彼氏のことも俺は大切だから、絶対自分の気持ちは留めておくって決めてたのに、
だんだん抑えきれなくなって、２人の仲を引き裂いたこともあった」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キキララ
| 作成日時：2022年12月1日 17時
