【男主】あー...えっと今吉の弟です... (ページ13)

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p9 おはよう... ページ13

ん...つめてぇ

つかなんか硬ぇような...

そう思いながら目を開く

暗い

まだ夜か？

布団から落ちたのか

いや、違うな

密閉感がある

そしてホコリ臭い

『ﾋｴｯ…くしゅっ』

ダメだハウスダストが...

とりあえず冷たい床に座ってるよりか

立つほうがいい

そう判断し俺は立ち上がり

服のホコリを払う

そこで3つ気づいた

少し離れた所に狭い階段があり

そこにガタイの良い男が眠っていること

顔は見えないが

スポーツでもやっているような体つきだ

次に俺もその男もジャージだということ

更に靴を履いているということ

そしてここが物置

…というより

蔵の中だということ

ギリギリ上の方の窓から光は射しているが

周りを調べるにしても

入り口を探すにしても暗い

『っクシュっ』

何よりくしゃみが止まらない

何よりマスクが欲s『くしゅんっ』

ダメだこりゃ

確かいつもならポケットに…

あった

＿人人人人人人人人人＿
＞マスクパイセン＜
￣Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y￣

ついでに自転車用の懐中電灯と

腕時計もポケットには入っとったわ

よし、マスクパイセンを装着して

懐中電灯で周りを照らしてみる

と階段があるのと反対側の壁に

赤銅色の戸が見える

取り敢えず出口はあっちか

えっとこういう時って

どうすりゃいいんだっけ？

『こういう時は大抵なにか拾うと

ブルーベリー色の巨人が出てくるか

出てみて違う建物に入るとラリックマと

鬼ごっこしたりするか…』

後はドアを開けたら

内装がよく変わるお屋敷にご案内されたりか…

取り敢えず階段の男を調べよう

(あれどかさな上行けんしな)

懐中電灯で男を照らしながら近寄る

すると

「ん…あ？まぶし…」

眠り続けた獣が天地を照らすひk((ｻｰｾﾝ

懐中電灯の光が眩しかったようで

男が目を覚ました

花宮先輩程じゃないが

特徴的な眉毛してんなこいつ

「おわっ誰だお前!?まさか幽霊じゃ…」

誰だと言われましても…つか

『俺のどこを見て幽霊なんだよ』

失礼だろ

オカンから

人を幽霊扱いしちゃダメって

言われんかったん？自分

「え、目がないし…黒髪だし…」

え、なに？

黒髪で前髪長くて

目が隠れかけてりゃ幽霊なん？

『幽霊がこんな明るい格好してっかよ』

オレンジのジャージやぞ

『俺は今吉、今吉征だ

断じて幽霊なんかじゃねぇ』

声たけぇのも変声期にスルーされただけじゃ