先輩に餌付けされてます【七海建人】

2話 ページ2

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翌日も、机に置いてある飴。




「五条さんって性格悪いですよね」




「先輩にそんなこと言っていいと思ってんの？」




「マジビンタだよ」なんて言ってくるが、女の私にするほどクズじゃない。それは、長年の付き合いで分かっている。




「いやいや、私が七海さんのこと好きだったの知っててやってるんだから性格悪いですよ」




「こんな良い男(僕)がいるのに、まだ七海のこと思ってんの？」




「思ってるんじゃなくて、思い出しちゃうんです」





一般企業に就職したらしい、2学年先輩の七海建人さん。高専時代に勇気を出して思いを伝えていれば、今も関わりがあったのか＿＿＿なんて今でも思ってしまう。



　
「会いたくなるんで、止めてください」




「はいはい、犯人は僕じゃないけどね」




この人は、まだしらばっくれるのか。何が目的かは分からないが、面倒だからもういいや。




「あ、この書類追加でよろしく」




「はぁ！？今、渡します！？」





退勤まであと30分。




「今日中によろしく〜」




「早く帰れると思ったのに！！！」

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