マサイ×カメラ ページ10
ﾊﾟｼｬ
「あっ！また撮ったでしょ!!
もーっ隠し撮りはやめてっていってるじゃん〜！」
彼はカメラが大好きだ。
「だって可愛いんだからしょうがないじゃん。俺の大好きなカメラで大好きなAを撮れるなんて最高じゃん。」
「もうっ!!照れるからやめてっ!!」
「そう怒るなって〜」
「でも…家の中で撮る意味ある？？」
「ある。カメラの調節ができるから〜」
家の中でも写真を取り続けるほどほんとに好きなんだ。
でもさ…カメラばっかいじってないで、私なんか撮ってないで、…構ってよぉ…
すぐそこにいるのに寂しいよ…
「A？…なんでそんな泣きそうなんだよ」
「だって…マサイってばいつもカメラばっか。…私なんてどうだっていいんでしょ？
…っ」
悲しい…寂しい…辛い…
逃げよう…
ｸﾞｲｯ
「待てよ!!…お前に構ってやれなかったのはほんとにごめん。
…お前にだけは嫌われたくない…。」
そんな引き止められたらどうしていいかわかんなくなっちゃうじゃん…
「A。これ見て」
「…？」
マサイが持っていたのは2人で遊びに行った時の写真集だった。
「なにこれ…」
「今日、１ヶ月記念日。思い出に残しておきたくて、ずっとカメラ触ってた。ほんとにごめん。
でも、Aのこと好きなのは変わらないよ。
」
「…そんなの…ずるいよぉ…」
「ゴメンな」
「私の方こそムキになっちゃってごめんなさい…
ありがとうっマサイ！
私も好きだよ！」
彼から貰った１ヶ月記念のアルバム。
こんなの貰ったらさっきのなんて許しちゃうに決まってるでしょ。
彼の優しさを胸いっぱいに受けた今日、改めて好きだなって思った！
Fin
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作者名：スズ | 作成日時：2018年9月19日 23時
