結婚式。１ ページ34
A side
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なんやかんやあって、もう結婚式ですよ。
動きにくい白と淡い青のドレス。
メイクは少しだけ。
髪もいつものポニーテールじゃなくて、編み込みなどが施された可愛い髪型。
「研磨、入っていいか？」
「いいよ」
部屋に入ると、白のタキシードに包まれた見慣れたプリン頭がいた。
プリン頭はそのままか。
でも、その前に、あまりにも綺麗すぎて言葉が出てこなかった。
「……何か言ってよ」
「え、あ、……ごめん。
綺麗すぎて言葉が出てこなかった」
「…それ、おれのセリフじゃない？
Aも、すっごい綺麗」
微笑みながら、そう言われた。
……うっわあ、すごい破壊力。
「にしても、楽しいだねぇ、結婚式」
「…すごいめんどくさい…スピーチとか……」
「まあ、スピーチは私もするし。
そういや、母さん、父さん、心ちゃんも来てるらしい」
父さんはともかく、母さんも来るのかよ。
何言われんのかなー、まあいいか。
「新郎、新婦様。お時間です」
「あ、了解でーす。…いくか」
「……緊張しないの？」
「んー、してるっちゃしてる、…かなぁ？
まあ、どうにかなるべ」
スピーチも、言葉も、全部、どうにかなる。
.
.
「汝はこの女を妻とし、
良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、
病める時も健やかなる時も、
共に歩み、他の者に依らず、
死が二人を分かつまで、
愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、
神聖なる婚約の契約のもとに、誓いますか？」
「…はい、誓います」
長ったらしい誓いの言葉。
ってかどっちか片方死んだ時はもうそれは他の人になびいてもいいのか。いや別にいいけど。
てか重い!!!誓いが重いよ!!?
同じ誓いに、同じように答えた。
「あなた方は、自分自身をお互いに捧げますか」
「…はい、捧げます」
「捧げます」
続けて、指輪交換…だよな、うん。
そんで、指輪交換の後は誓いのキスか。
「……結婚してくれて、ありがとう」
「…こちらこそ、ありがとう」
ベールをあげて、優しくキスをされた。
そして、拍手が送られた。
.
.
「…新婦のスピーチです」
「はーい、っと、……。
…はい、長ったらしい話は好きじゃないので、簡潔に済ませます。
私は親が嫌いでした。
母は浮気、父はそんな母といられるだけで嬉しいという結構歪んでる関係が大っ嫌いでした」
そんな一文で始まった私のスピーチ。
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海石榴《ツバキ》(プロフ) - 今更感すごいですが、完結しましたね。お疲れ様でした！今日読んで今日ハマって今日読み終わりました！とても面白かったです！ (2019年12月23日 23時) (
レス) id: 906a0c9fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スアール | 作成日時：2019年1月7日 11時
