大学生ゲーマー系彼氏とヲタク系彼女の日常。 (ページ27)

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その次の日。ページ27

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A side

たかが私の勘違いで始まった大喧嘩。

そして廃工場の中で彼方に襲われかけたが無事家に帰宅。

もうちょっと警戒心持って、という理由で始まった行為。

……昨日のことを振り返ったらこんな感じか。

隣ですやすやと眠る研磨の顔を見つめ、幼いなあ、と少し思った。

大学生なのにこんな可愛くて大丈夫か。

大丈夫？モブの人に襲われたりとかしない？

ありえそうで怖いんだけど。

……まだ起きそうにないし、今日は私が朝ごはんとお弁当作るかな。

起き上がり、散らばっている服を一つずつ着ていくと、研磨の寝言が聞こえてきた。

ぽやぽやしてて可愛いなあ、と思いながら部屋を出て行こうとすると、聞こえた一つの言葉。

「……か、なぇ、……」

……幼馴染ちゃんの名前だ。

まあ、小さい頃から一緒にいるし、夢に出てきたんだろう。私より呼び慣れてるだろうし。

…そんなことを考えても、やっぱり浮かんでくる感情はある。

けどそんなことで毎回落ち込んでたらキリがない。

さ、朝ごはん作るべ。

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「…おはよ」

「あ、おはよ研磨。

朝ごはんは作り終わったんだけど、お弁当はちょい待って」

「ん、……」

まだ眠いのか頭を揺らしながらスマホでゲームをやりだした。

まあ、あとはお弁当に詰めるだけなんだけど。

数分で終わり、椅子に座って朝ごはんを食べ始めた。

パンを半分食べ終わった頃、研磨が急に話しかけた。

「………ねえ、おれ何かした？」

「ん、なんで？」

「…なんか、不機嫌そうだから」

え、気付くの早くね？

方言出てないし……あれ…？

「お弁当詰めてる時、首触ってたから」

「あー……マジかぁ…。

じゃあ言っちゃうけど、研磨が寝言で幼馴染ちゃんの名前言ってた」

「……そういえば、クロとカナと一緒にいた夢を見てた気がする…」

「そっか。あ、ごちそうさまでした。

今日早いからもう行くわ」

皿を下げて、リュックを持ち上げた。

「…あれ、今日ジーンズじゃないんだ」

「……あ、あー…えっと、うん、そうなんだ。

ジーンズ全部洗濯中でさ、スカートしかなかったんだ」

…嘘つくの心苦しいなぁ。

断るつもりだった誘いに乗ってしまったから。

同じ学科の男の人と二人きりで買い物。

ジーンズとパーカーではなく、女子っぽい服装で、と言われたから。

そして彼氏には絶対言うなと。何故だろうな。