おやおや? ページ3
講義が二つとも終わったのでお弁当を食べる。
恋李は自分で作ってきたらしい。
小さめのお弁当箱の蓋を開けた。
「…美味そう」
「見して!!……毎回思うけど美味しそうだね」
卵焼きとご飯と唐揚げと。
シンプルで、でも美味しそうなお弁当。
いただきます、と言って箸を手に取り、ご飯を食べ始めた。
.
「…毎度思うけど、幸せそうに食べるよね」
「だって美味しいし」
ごちそうさまでした、っと。
美味かった、と研磨にメールをしておこう。
「さて、どこ行くんだ?」
「本屋さんと百均!!イオンも行こうか!!」
「ん、了解。新刊発売してるもんな」
東京のいいところ。
マンガが発売当日に販売される。
東北とかね、北海道はね。一日か二日遅れるんですよ。
「じゃ、レッツゴー!!」
「行きますかー」
リュックやカバンを手に持ち、大学を出た。
.
「やっぱここの本屋でけえな。
アンソロジーもマイナーなのも売ってる」
「ねー!!めっちゃ便利!!」
本屋の袋をリュックにしまいつつ、歩く。
イオンの中にある本屋だが、結構大きい。
そのまま雑貨屋や百均を見る。
「………あ、ねえねえ」
「ん?」
「あそこ、黒尾さんと研磨君じゃない?」
「んん…??」
…あ、本当だ。わかりにくいけど、ぽい。
隣にいる子は…女子かな?
「あららー?嫉妬ー?」
「買い物かもしれねえだろ。
買い物ぐらい自由にさせてやれよ」
「おーい黒尾さーん!!!」
「話聞けよ!!」
一目散に走っていった恋李を追いかける。
ああもう、周りからの視線が痛い…!!
「何してるんですか!!?」
「お前な、人の話聞こう!!?」
「おー、恋李ちゃん。俺と研磨の買い物ー」
「その隣の子は!!」
…えっと、恋李よりも小さいな。
160もない。
………傍目から見たら誘拐っぽくない?
「友達。相談乗ってもらってたんだわ」
「へえ……彼女さんですか!!?」
「今友達だっつったよな恋李!!ほら、戻るぞ!!」
「えーもっと話聞きた」
「行くぞ!!」
あーだこーだ言う恋李の手を掴んで引きずるようにその場を離れる。
つーか東京ってもっと行く場所あるじゃん!!なんで被るかなあ!!?
「なんでそんなカリカリしてんのさー」
「お前のせいじゃボゲ」
「だってさ、浮気かもよー?」
「研磨に限ってそんな面倒いことしねえよ」
つかお前から遊び誘ったんだろうが。
買い物しねえなら帰る、と言ったら渋々買い物をした。
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海石榴《ツバキ》(プロフ) - 今更感すごいですが、完結しましたね。お疲れ様でした!今日読んで今日ハマって今日読み終わりました!とても面白かったです! (2019年12月23日 23時) (レス) id: 906a0c9fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スアール | 作成日時:2019年1月7日 11時