仲の良い幼なじみ。【wrwrd】【ci】 (ページ4)

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03. ページ4

Aside

一瞬頭が真っ白になった。

信じられなかった。
信じたくなかった。

橙に好きな人がいるなんてことは今まで1度も聞いたことない。

午前中の授業はずっと集中することが出来ないまま過ごした。

ut｢お、Aちゃんや〜｣

『あ…大先生……』

ut｢どうしたん？？ぼーっとして｣

『ちょっと考え事してて……』

ut｢そっかぁ〜、昼飯一緒に食べへん？｣

『…………そうだね一緒に食べよ』

大先生とご飯を食べる時は、いつも屋上で食べるので今日も屋上へと向かった。
橙のことも、相談してみようと思う。
(大先生は夢主ちゃんの好きな人を知ってます)

『今日、クラスの子の噂で橙に好きな人がいるって言うのを聞いたんです。』

卵焼きを頬張りながら、話す。

『それで、橙にとってわたしが近くにいると邪魔かなって思ったんです。』

ut｢なんで??｣

『橙の好きな人に色々と勘違いされちゃったら、駄目じゃないですか。』

『だから橙とは少し距離を置こうと思うんです。』

『私は、寂しいけど橙に幸せになって欲しいんです。』

ぽつり、ぽつりと喋る。
大先生は黙って頷いて聞いてくれた。

ut｢……じゃあ、これから昼飯一緒に食べへん？｣

ut｢1人で食べるの、寂しいやろ｣

ニコッと笑って言ってくれた。

『そうする。ありがと』

よく彼女の相談とか聞くのだろうか。
大先生に相談するといつも、少しスッキリする。

そんなこともあって、橙とは少し距離を置くようになってしまった。

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