昔話(短編) ページ49
side 中島
樹がさ高校時代思い出したんだって。
で、あの時から俺と菊池はチビらに対して心配症だったよな。って急に言われた。
昔ね。
デビューって決まって。俺も菊池も最初は受け入れられなかったんだよ。一緒に活動してたメンバーではなく入所したてのチビ3人とって言われて。
だってあの時マリは小学生だったんだよ。
今思えば俺らだって子供だったし年の差6才って普通にあるんだけど、やっぱり高校生と小学生は違いすぎたんだよ。
でも仕事はどんどん決まっていく。
菊池も俺にはめちゃくちゃ悪態ついてたけどチビらには良いお兄ちゃんしてて。
ま、それは俺も同じか。
菊池にしか当たれないから。
チビらはとにかく可愛かった。
天真爛漫のマリ、人懐っこい聡、人見知りだけど甘えたな勝利。
だから俺と菊池は必死でお世話したよ。
ダンス教えて着替え手伝って。
取材や写真撮影は緊張しないように2人で3人を抱きしめて。
でもやっぱり子どもで上手く出来ないことも多くて、チビら3人の失敗は全部俺と菊池のせいだった。
「チッ、デビュー組の癖に何も出来ないじゃん。」
「デビューして調子乗ってんじゃねぇの？」
スタッフさんやデビューしてない先輩たちから陰口叩かれたり直接言われることもあった。
その度に庇ってくれたり励ましてくれたり、時にはチビらを叱ってくれてたのが今のスノストのメンバー。
そんなある日少クラの撮影が終わってチビら引き連れて挨拶に回ってた時、
「健人、風磨ちょっと時間ある？」って有岡くんに声を掛けられた。
「あ、えっと…」
「チビら俺らで駅に送るよ。」
側にいた樹やふっかがそう言ってくれた。
それで有岡くんに付いて楽屋に行くと薮くんと光くんが。
「連れて来たよ〜。」
「あー大ちゃんありがと。」って有岡くんと薮くんの会話を聞いた後
「「すみませんでした。」」
俺も菊池も同時に頭を下げた。
「「「えっ？」」」
俺らの行動に薮くんたち3人は驚く。
「勝利たち何かしたんじゃ…？」
俺が恐る恐る聞くと
「あー違う違う。」って薮くん笑ってそう言った。
「えっじゃあ？」
「2人ともちょっと頑張りすぎ笑」
って今度は有岡くんが笑う。
「俺らもさデビューした時は大変だったからさ。」
「そうそう。知念なんてホント子どもだったもん。」
薮くんと光くんは懐かしむようにそう言う。
「いろいろ言う人も居るけどさ、お前らの頑張りわかってる人も絶対居るから。」
その日から俺らの肩の力は少しだけ抜けたんだ。
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るん - カーディガンの話最高でした！！私もカーディガンの話好きなので嬉しいです☺︎勝利はほんとに甘えん坊なところがかわいいですよね。 (2022年7月17日 20時) (
レス) @page48 id: 1ee2aeacbc (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - 空さん» 後日談、今製作中なのでしばらくお待ちくださいね〜 (2022年7月14日 17時) (レス) id: 37f6062b98 (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - ゆうさん» 気に入ってもらえてよかったです。後日談、ちょっとゆうさん書かれてる要素入ってるかもです。少々お待ちくださいね。 (2022年7月14日 17時) (レス) id: 37f6062b98 (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - ほのかさん» 康二の甘々スパ気に入って貰えて嬉しいです。後日談少々お待ちください。 (2022年7月14日 17時) (レス) id: 37f6062b98 (このIDを非表示/違反報告)
sutekinasekai(プロフ) - りなさん» 頑張ってみますね。少々お待ちください。 (2022年7月14日 17時) (レス) id: 37f6062b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sutekinasekai | 作成日時：2022年6月27日 9時
