【QK】〇〇mディスタンス

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福良が昨日の問題に整理がついても、福田は悩みに明け暮れていた。

会議でつかれているはずなのに、嫌いな野菜を目の前に笑顔になるはずがないと。
きっと無理をしているのだろうと。


そう、福田は悩むことが好きなのかもしれない______。




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「はあ…」

きっとふくさんは家にいても素直になれなくなるくらい安心できなくなっちゃったんだ…。
それはかなり精神にくる。

ため息をついてうさぎ柄のランチクロスを取り出した。

これはかなりまずいと思う。
家が安心できないならどこで人間は心身をやすめるのだろうか…。
ふくさんはかなり重役だから少しは安心できる場所がいる…。

考えに悩みが増していく。
ランチクロスを解いてお弁当の蓋を開けた。


「やー悩めるふくちゃんよ」


今日は私の頭に自分の弁当を置いて話しかけてきた。
昨日はファイルだったっけ。

やっぱり須貝さんはいいタイミングで私を和ませる。


「なにかふくらとあったのかい？」
「いやーそれが…かくかくしかじかで…」


……


「なるほどね〜ふくらは頑張ってるふくちゃんに心配かけまいと思っただけだろうけどね」

私が半日考えていたことにいとも簡単に答えを出してきた。
そんな簡単なことなのだろうか。もっとふくさんは無理してないだろうか。


「そうでしょうか…」

ちらっと河村さんと話すふくさんを見つめる。
朝方はじっと何かを考えていそうだったけど、もう大丈夫そう。


「考えすぎでしょうか…」
「そうだとナイスガイは思うぞ」


やっぱり須貝さんに肯定されると不思議とそんな気分がする。













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