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A「うう〜くるじい〜」
おんぶで泊まり込み撮影用に買った布団までAを連れてきた。
としみつ「おろすよ？」
A「うん、」
布団にAをおろすと、コテン、と転がった。
小動物みたいで、愛くるしい。
A「ねえ〜、」
部屋を出ようとする俺の服の裾が引っ張られる。
潤んだ目、熱くなった全身。
A「てつやくんは…？」
としみつ「…え？」
A「てつやくんは？どこ？」
としみつ「…下で寝とるけど」
A「…約束したのに」
としみつ「…何を…？」
Aは寂しそうで、消えてしまいそうな顔で俺に訴えかけてくる。
A「一緒に寝るって。約束したのに〜〜！」
なんだよ、それ。
聞きたくないことも、言いたくないことも、
Aのせいでどんどん出てくる。
なあ、俺はどうしたらいい？
どうしたらAの心に入り込める？
少しは隙間、開けといてくれよ。
としみつ「…俺と寝よう、」
A「何でえ？」
もう半分寝かけてるAの顎を無理やり掴んだ。
としみつ「好き、だから」
酒臭いキスだった。
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作者名：するめ長官 | 作成日時：2019年7月7日 16時
