今日も隣に。【東海オンエア】【としみつ】 (ページ26)

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#キッチンページ26

何の予定もない休日。

朝からスーパーに駆け込み、色々と食材を買ってきました。

ちょっと手の込んだ料理が作りたくて、ワクワクしながらキッチンに立ちます。

ピーンポーーン

そんな時、部屋にインターホンが鳴り響いた。

A「誰だろう…？」

玉ねぎを刻む手を止めて、ダッシュで画面を確認します。

A「…え？！」

そこに映っているのは、紛れもなくとしみつくんで。

玄関までまたダッシュして、ドアを開ける。

としみつ「あ、」

A「あ、えっと、」

としみつ「そのー、ほら、この間断られちゃったんで、またお誘いに…」

A「あっ、わざわざ…」

としみつ「あー…今日とか空いてます？」

A「空いてます、けど」

としみつ「飯とか…」

A「あっいや、今作ってるところで…」

ゴクリ、と生唾を飲む。

だって、緊張してるから。

A「食べていきますか…？」

としみつ「えっ！…いいんすか」

A「はいっ、ぜひ」

私は何を言ってしまったんだろう。

また、部屋にとしみつくんがいます。

ドキドキと高鳴る鼓動、滲む汗。

緊張が止みません。

としみつくんはソファに腰掛けて、スマホを睨んでいます。

話しかけた方がいいのかな？

玉ねぎとにんにくを刻んで、フライパンに流し込む。

いい音と香りに包まれるキッチン。

としみつ「彼氏おるんすか」

A「へっ？！」

いきなり聞こえてきた声。

フライパンに集中してるうちに、としみつくんはキッチンに来ていた。

キッチンの壁にもたれかかるオシャレなとしみつくん。

絵になります。

A「そんなのいないですよ…！」

としみつ「えっ」

A「え？」

驚くとしみつくん。

また勘違い？

ポンコツと呼ばれる理由がわかるような気がしてきて、少し面白いです。

としみつ「おらんのか…」

A「いると思ってました？」

としみつ「あ、いや、別に。」

それだけを言うと、またソファへと戻っていきました。

不思議な人です。