147. チケット ページ47
キュヒョンが提案してくれた通り、私たちはホテルのレストランで昼食をとることにした
宿泊客専用のラウンジは、ちらほらと外国人の姿があるだけで空いている
「あ〜お腹空いた!待たせてごめん」
「ううん!さて、何食べようかぁ…」
「ふふ…メニュー見てる時のA、可愛くて好き」
「えっ……み、見ないでよ」
「なんでも好きなだけ頼んでいいから」
テーブルに着くやいなや注文したワインを片手に、キュヒョンは満足そうに私を見つめていた
恥ずかしい、けど高級ホテルのレストランメニューなんて、眺めているだけでワクワクしてしまう
ここはキュヒョンに甘えて、いろいろ頼んじゃおうかな…
「ね、A」
「ん?」
「食べたらどうする?」
映画やカフェデートは諦めたわけだし、ここは大人しく部屋にいるしか…
「これ…行ってみない?」
テーブルの上に、キレイな手で小さな紙を置くキュヒョン
手にとって見てみると、このホテルのエステチケットが二枚
こんな高級ホテルのエステ…1時間で数万円するのに…!
「一緒に行こう?」
「うん!!…え、い、一緒に?」
「A…動揺しすぎ。変なこと考えてる?」
キュヒョンの言葉に顔面が真っ赤になるのを感じて、思わず目の前の赤ワインを飲み干した
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作者名:Aoi Sakura | 作成日時:2017年4月17日 8時