my neighbor FROM...ーKyuhyun 3 (ページ5)

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105. ぎこちない私ページ5

そしてその日の夜ー

昼間、カフェで突如宣言された通り、キュヒョンは私の部屋へとやって来た

ドアを開けると、仕事を終えたばかりのキュヒョンが立っていて

急いで来てくれたのか、メイクも落としていないみたい

そのせいで、まだ一般世界に溶け込めていないスーパーアイドルが目の前にいて、私は思いっきり圧倒される

「お、…お疲れ様」

「Aも今帰ってきたばっかり？」

「えっ？」

「ちょっと疲れた顔してるから」

自然な動作で、キュヒョンが私の頬に手を当てる

ゆっくりとその長い指先で優しく輪郭をなぞられて、突然の出来事に、私は全身が硬直して動けなくなった

「…会いたかった」

そう言うと、キュヒョンは私を優しく抱きしめる

まだ玄関に一歩足を踏み入れただけだと言うのに…自分の鼓動で全身が震えるほど、私は彼に緊張していた

約半月ぶりの再会は、彼との関係をゼロにリセットするくらい久しぶりに感じたけど、キュヒョンは当たり前のように接してくるから、ほんの少し戸惑う

ぎこちないのは…私だけ

「はい、お土産。また貰い物だけど」

体を離して私に差し出してくれたのは、有名店のエクレアの紙袋だった

「コマウォ！これ、食べてみたかったの」

台所で紙袋から取り出すと、綺麗にデコレートされたエクレアをお皿に並べた

味気ない電気の下でも、キラキラと輝いて見える

「さっきの紙袋を渡した時の顔がまた見れるなら…いくらでも持ってくるよ、お菓子」

「何それ、餌付けされてるみたい」

少しは肩の力が抜けて来たらしく、私はそう言い返して笑った