126. 理由 ページ26
その後で、マネージャーさんが謝ってくれた
撮影の時間が押したのはソユンさんの遅刻が原因だったこと
そして、“そんなこと”で以前からずっと楽しみにしていた私との約束が守れなくなってしまって
腹が立って、キュヒョンはこの後大事な約束があったのに、キャンセルせざる得なくなったと、相手のマネージャーさんに漏らしてしまったらしい
軽はずみな発言だったと、本当に申し訳なさそうだった
それを知ったソユンさんが、マネージャーさんに詰め寄ったそうだ
自分のせいで迷惑をかけてしまったから、相手の方に謝りたいって
そこまでしなくても…ってやんわりと断ったのに、彼女は聞く耳を持たず
そして、私に電話をすることになったらしい
韓国語がさっぱり分からないお母さんが、次々と朝食を運んでくる
焼き魚に卵焼き、お味噌汁、お漬物
出汁の香りにホッとしながら、緊張した面持ちで事の経緯を話すマネージャーさんに相槌を打った
「あの…本当に、ありがとうございました。私なんかのために、わざわざ…早い日程で日本に来てくださって、しかも、お仕事もあったのに…飛行機、間に合ったんですか?」
「ええ、まぁちょっと現場を急がせまして…」
恐縮し通りのマネージャーさんを見てニヤニヤしながら、キュヒョンが付け足す
「そ、現場を急がせて、最終の便に間に合ったんだ。でも夜遅いし、昨日は空港近くのホテルに泊まって…食べていい?」
「あ!どうぞどうぞ…」
きっと…無理を言ってくれたんだろうな
私なんかの、ために
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作者名:Aoi Sakura | 作成日時:2017年4月17日 8時