影山 飛雄 ページ47
最近の悩み、それは…
「彼氏がかまってくれない…嫌われてる！？」
「静かにしようね？ここファミレスだからね」
さっきも言った通り、彼氏の飛雄君のこと。
最近は話もしないからそろそろ危険かと思い、徹君に相談に来ました。
「可愛い従妹のAちゃんのお願いでもねぇ…相手は飛雄だし…」
「どうもしなくていいからとりあえず聞いてくださいよー。奢ってくれるんでしょう？」
「え、俺奢るなんて一言も言ってないよ？」
「徹君…お願い…！」
俺のお小遣い…と呟きながらも財布を取り出す…さすが年上…。
「で、どうしたの？泣きながら電話してくるからびっくりしたよ」
「あ、あれは嘘泣きです。ただ奢ってもらいたくて」
「…恐るべし従妹の演技力」
とかなんとかしているうちに早１時間経過。
そしてパフェ２つ完食。
「で、本当にどうしたの？」
「最近部活が忙しいのはわかるんですが、飛雄がかまってくれないんです」
「ああ、Aちゃんかまちょだもんね」
「顔がいいですか、お腹がいいですか」
「拳握らないで！怖い怖い！！」
軽く徹君を絞めたところで真面目な顔をした。
「どうすればいいですか」
「それは…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」
「あ、徹君は殴られる覚悟をしたうえでお願いします」
「え、俺仮にも先輩なんだけど」
…５分後
「A…っ！」
「飛雄君？」
「…及川さん、何してんスか」
「え？何って…Aちゃん口説いてるの」
徹君の作戦は…
１．飛雄君に徹君が私に(嘘)告白してる、とメールする。
２．怒ってきてくれる(であろう)飛雄君が愛の言葉をいう…らしい
うまくいくのかな、とても滅茶苦茶な気がするんだけど。
「いくらバレーで及川さんに負けても、コイツだけは絶対に渡さないんで」
グイッと肩を抱き寄せられたと思うと頭上から恥ずかしいセリフが…。
赤くなる顔を隠すように私は飛雄君に抱き着いた。
「はい、大成功。よかったね、Aちゃん」
意味はわからないという顔をした飛雄君を置いて、徹君は会計をして帰ってしまった。
「えっと、構ってほしかっただけで嘘でした。ごめんなさい！」
「最初から言えよ…いつでも構ってやる」
そっぽ向いて呟いた飛雄君の声は私にも聞こえていた。
…そういえばここ、ファミレスだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 297人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
塩キャラメル（□‐□）なのだよ - 鈴音さん» ありがとうございます！ですよね...。私だったら悩みに悩んで飛雄ちゃんですかね(^o^;) (2016年1月2日 15時) (
レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル（□‐□）なのだよ - アクアクォーツさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2016年1月2日 15時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ツッキーと影山…究極の選択だ…… (2016年1月1日 17時) (レス) id: 98fd0d849e (このIDを非表示/違反報告)
アクアクォーツ - 塩キャラメル（□‐□）なのだよさん» おもしろいです、がんばてください！ (2016年1月1日 13時) (レス) id: a6ab99852b (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル（□‐□）なのだよ - サマレコさん» ありがとうございます！！まさかの☆10！？本当に感謝です( *´艸｀)頑張ります！ (2015年12月17日 20時) (レス) id: 0c3b55a79c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：塩キャラメル（□‐□）なのだよ | 作成日時：2015年10月3日 22時
