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何をしていても時間は平等に過ぎていくもので。
私がどれだけ願っても朝はやってくるんだ。
「朝が怖い」なんて言ったら、きっとバカにされて、それで終わってしまうんだと思う。
本当の声なんて、誰も興味ないんだ。
真っ白な制服に着替えて、家を出た。
今日も午前中授業だけなんだ。頑張らないと。
朝の教室は、ありがたいことにドアが開いている。
なるべく自分では開けたくない。
ドアを開ける音で、自然と注目されてしまうからだ。
こっちを見ないでほしい。本当に。
窓側の席にたどり着き、鞄を机の上に置く。
前の席では小説の最終選考の話が繰り広げられていた。
「え!!書籍化されるの!?」
「嘘!!絶対買うよ!!」
「ありがとう〜」
「ねぇ、西野くんにも見せたの?」
「え?当たり前じゃん!一番に報告したもん」
「ラブラブじゃん(笑)」
あの子、彼氏居たんだ。西野くん。しかもおんなじクラス。知らなかった。
・・・でも、それ以上に、
書籍化するんだ。
夢ってこんなあっさりとしたものなんだね。
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MIMU(プロフ) - ぜんさん» ありがとうございます!頻度は少ないかもしれませんがこっそり更新していきます、、よろしくお願いします! (2019年10月6日 12時) (レス) id: c9abf7bb83 (このIDを非表示/違反報告)
ぜん - めっちゃ面白いです…!どこかの恋愛小説より面白いです!続きが楽しみです。これからも頑張って下さい! (2019年9月29日 9時) (レス) id: 94ed2a9255 (このIDを非表示/違反報告)
MIMU(プロフ) - あっちゃんさんさん» コメントありがとうございます!本出してみたいですね・・読んでいただけて嬉しいです! (2019年8月22日 10時) (レス) id: cd16da8080 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃんさん(プロフ) - 久々に小説らしい小説を読んだ気がする……ガチで本出してそう。ちょー好みだわ。 (2019年8月19日 23時) (レス) id: 9c25d881f6 (このIDを非表示/違反報告)
MIMU(プロフ) - たぴおかさん» あ、あ、ありがとうございます!!頻度は高くないですが頑張ります!! (2019年8月13日 16時) (レス) id: c9abf7bb83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIMU | 作成日時:2019年7月30日 18時