攘夷浪士の紅一点：弐【銀魂】

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Aside



あの時、先生に話しかけられてなかったら。

あの時、先生がうちにずっと着いてこやんかったらうちの今の姿はないんやろう。



重い瞼を開ければ、丸い月が変わることなく光っている。
雲ひとつない、そんな空。





先生、あの四人は綺麗な女の人に目がないねん。

それにイライラするうちってわがままかな。





返ってくることのない答えに、ため息を吐いたのは何度目か。

先生と会えなくなってから、問いかけたことは何個あるのか。






｢...あほらし、｣








会った時、また聞けばいい。
そうよな。




無理に自分に言い聞かせて立ち上がる。




今日は情報交換が目的やし、そっちに集中しよ。







来た道を戻って、再びついた客室。
襖を開ける気になれんくて、部屋の前で足が止まった。






坂本｢あは、あははははっ！！おまんようみたらめんこいの〜｣

遊女｢あら、坂本様ったらお上手♡｣



銀時｢うぃ〜、え、ここお触りおっけいなの？いいの？｣

遊女｢やだ♡白夜叉様大胆！♡｣





｢...............｣





またや、ズキズキする。



なんで、うちだって辰馬にめんこい言われたことあるし、銀ちゃんの変態は日常茶飯事やん。






遊女｢腕組ませてもらっても...？｣

高杉｢ああ、｣



遊女｢甘えてもよろしいでしょうか、｣

桂｢...かまわんが、｣






晋助は頭撫でてくれるし、小太郎はいつでも甘やかしてくれるもん。



でも、






｢.......帰ろ、かな｣






他の女の子にも、って思ったらなんかいやや。



ただの独占欲。

わかってる、わかってるそれくらい。



でも、ちゃうねん。

うちには、銀ちゃんらしかおらんねん。

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