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no side
刺した、康二はそう思った。
あの突進し、愛奈の腹部をめがけて。
自分の中で溜まっていた、黒い黒い塊が弾けたような気がする。
復讐という名の、塊が。
―――だったはずなのに。
康二「…Aっ、、、？…」
康二が突進し刃物を愛奈の体に突き刺そうとした瞬間、誰かが愛奈と康二の間に自らの体をすべり込ませて愛奈を守った。
Aだった。
愛奈をかばうように抱きしめ、背中には、康二が刺したナイフが刺さっていた。
康二は、愕然とした表情でナイフの取っ手を握りしめた。
Aの指された部分は赤い染みが広がっていく。
「…っはぁ、、もうっ、、馬鹿じゃない康ちゃん…だからそんなことしなくてよかったのに…」
愛奈は、驚いた表情で固まっていた。
Aは、痛みに歯を食いしばりながらも、愛奈を抱きしめる手だけは緩めようとしなかった。
「…ねぇ、、愛奈、、私…ずっと貴女が憧れだった…貴女みたいになりたかった。できることなら、友達になりたかった。一緒に帰って、一緒に遊んで…そんな友達になりたかった。ホントは、こんなことしたくなかった…ごめんね、私…愛奈と出逢っちゃダメだった…」
Aは話しながら涙声になった。
愛奈は耐え切れず、Aを突き飛ばした。
押された拍子にナイフがAの体から抜ける。
苦痛の表情を浮かべながら、Aは床に転がった。
愛奈「ふざけないで…いい子ちゃんするのも大概にしてよ！！」
愛奈はAを睨み付けた。
愛奈「私はね、ずっと嫌いなの！！あんたが転入してきてから、誰も私に見向きもしてくれなくなった！私は絶対に一番じゃなきゃいけないの！私が一番可愛いの！私が…私が…私が絶対なの！スノストも、私のものなの！あんたがでしゃばるから、弟もいじめられたんだよ！全部、あんたのせい！あんたが生きてたから！」
パンッッ！！
屋上に、乾いた音が響いた。
Aが、愛奈を平手打ちにしたのだ。
「…そんなこと、言わないでよ。私には、私が生きてほしいって願ってくれる人がいるの。私がいるだけで幸せだって思ってくれる人がいるの。私が生きるために、幸せを捨てた人だっているの。」
愛奈「…は？何が言いたいの？」
愛奈は鋭い目つきで言った。
Aはふっと口角を上げて、言った。
「…駿佑がいじめられて、私は家を出た。謙杜とも喧嘩して一人ぼっちになった。…でも。私を探し出してくれた人がいた。哀しみを分かち合ってくれる人もいた。」
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nori(プロフ) - もうなんか最高すぎて深夜にめっちゃ呼んじゃいました笑素晴らしい作品をありがとうございます♡最近ジャニオタになってこんな良い作品に出会えると思ってなかったのですごく嬉しいです！ (8月30日 1時) (
レス) @page46 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - にふらーさん» ありがとうございます！！これからもすのうを、なにとぞよろしくお願いします！！ (2022年10月3日 18時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
にふらー(プロフ) - 最後にラウチャァァァァァアアアアアン？！ってなりました(笑)作者様の作品大好きなので！新作も頑張って下さい！ (2022年10月1日 18時) (レス) id: 6304bb2060 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - すのうHIINAさん» よろしくお願いしますっ！！ (2022年9月27日 19時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - 檸檬の妹さん» ありがとうございます！！これからも、よろしくお願いします！！ (2022年9月27日 18時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2022年7月3日 11時
