愛され男子Hokuto.M

秘密 ページ45

慎太郎Side









病院から、ジェシーに電話。









しかも、樹にいから。









なのに、ジェシーから、電話を替わって貰った俺が聞いたのは、兄ちゃんからの伝言だった。









ジェシーの携帯で俺が電話して、その受話器越しにいる樹にいは、なぜか俺に兄ちゃんの伝言だけを伝えてジェシーには再び変わることなく電話を切ってしまった。









なんか、すごいことになってる。









や、でも今はそれより、俺が電話で頼まれたことが、俺にとっては苦痛でしかないことで困ってる。









それは、ジェシーにとっても同じことの様で、二人でこっそり作戦会議。









兄ちゃんに頼まれたことは、大我兄さんに、北斗の病気のことを黙っていてほしいというもの。









兄さん自体があんまり部屋から出てこないから、関わる機会も少ないかもだけど、もし兄さんがそれに気づいてしまった時にどうなるかはよく知っている。









だから黙っておくことが、俺らにとっても、兄ちゃんたちにとっても、賢明な選択であることには間違いはないのだ。









そこで、俺とジェシーが出した、作戦！









名付けて、忙しいアピールをしよう作戦！









いいと思わない？









ネーミングセンスは皆無だけどね？









俺は、テストの出来が悪くて部屋にこもってる設定らしいから、ご飯とお風呂の時以外は学校以外で外に出ていかないようにした。









そしたら、兄さんにも極力合わないし、口を滑らすような機会も訪れないし、なにより、自分の部屋でずっと好きなことしてられる。









最高かよ！









でも、外に出ないのもそろそろ飽きてきたかも...

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